1st batch
2nd batch
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考案者:日塔光一
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ESBとは「エクストラ・スペシャル・ビター」の頭文字を取った略語で、多くのパブなどでは「イー・エス・ビー」と呼ばれています。 英国の伝統的なエールにビターと呼ばれるものがあります。通常のビターはアルコール度数が3%程度と低く、スムーズな飲み口で何杯でも飲めるが特徴です。ビターでも特にアルコール度を高めたものを総称してストロング・ビターと呼びますが、少しだけアルコール度を高めたものをスペシャル・ビター、これよりもさらに強いものをエクストラ・スペシャル・ビターとアルコールの強さで呼び名を分ける場合もあります。 通常アルコール度を高めるためには原料の麦芽を増やし、ビールの素であるワォートの糖分を高める必要があります。そのため、でき上がったビールはアルコールが高いだけでなく、麦芽の風味が濃厚となるのも特徴です。この強いボディに負けない苦味を出すためにはホップの量も通常より多めにしなければなりません。このように、エクストラ・スペシャル・ビターは原料を惜しまずにたくさん使ったビターで、まさに超(エクストラ)特別(スペシャル)なビターなのです。 通常ビターはカスクと呼ばれる樽で熟成され、ハンドポンプを使って提供されます。 また人工的に炭酸ガスを封入することもなくグラスに注ぐ際にもポンプが使われるので、ビールに溶け込んでいる炭酸が弱く、日本のビールに比べると炭酸による刺激が少なく感じるかも知れません。 我々は本物のエクストラ・スペシャル・ビターを瓶で再現するよういくつかの試みをしました。まず、カスクで提供されるビターと同様に瓶詰め直前にドライ・ホッピングをしました。これにより通常のビールよりもホップのアロマが強烈に出ています。また炭酸レベルも低めに設定しています。 |