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赤:休刊予定日
黄:特別配信
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10月11日(月) 【Kennett Square Microbrew Festival】[現地時間:10月9日]
◆ Kennett Square Microbrew Festival
今回の最大の目的地Kennett Square Microbrew Festivalに行きました。
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Kennett Squareという町はフィラデルフィアから約30マイルほど離れた所にあります。 人口5000人程度で町は1平方マイルくらいの小さな田舎町です。 キノコや生花、小規模加工業などが主な産業ということで、特にキノコ栽培は盛んなようでMushroom Capital of the Worldとして知られているそうです。 どうしてかはわかりませんがHistoricという文字が頭に付けられており、アメリカのスモールタウンの典型となっているようです。 ここで毎年行われているのがこのKennett Square Microbrew Festivalで、今年で7回目を迎えるとのことです。 町をあげてのフェスティバルという感じでメインストリートは交通規制され、自動車で渋滞していました。
少し町を散策すると良い雰囲気でした。 街中にはこんな建物もありました。 Kennett Squareのマークにある建物に何となく似ています。
今回のフェスティバルもそうですが、この町のイベント等を総括しているオフィスがメインストリートの角にありました。 チケットはインターネットから買えるのですが、日本までは送ってくれないようで取り置きしておいてもらいました。 フェスティバルはConnoisseur Tastingとメインのフェスティバルの二部構成となっています。 Connoisseur Tastingはメインのフェスティバルとのセット販売しかありませんが、入場者数が150人に制限されていました。 しかし受け取ったチケットは171番と172番でした。
◆ Connoisseur Tasting
いよいよ第一部の始まりです。
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第一部は人数制限もあり、メイン会場手前にある駐車場で行われました。 チケットと交換で手にハンコを押してもらいグラスをもらいます。 グラスはプラスティク製で少々味気なく感じましたが、落としても軽く欠けただけだったのでそういう意味では良かったと思います。 野外のそれもアスファルトの上でのフェスティバルの時にはこう言う配慮も大切なようです。
このパートではメインのフェスティバルに出展するブルワリーが特別なビールを出すということで、非常に期待ができます。 時間は12:00〜13:30の昼時の一番良い時間に行われました。 それもあってか簡単なつまみも提供されていました。
“特別なビール”と言うこともあってかほとんどの醸造所が高比重ビールを持ってきていました。 お陰でこのセッションが終了するころにはかなり酔っぱらっていました。 中にはベルジャンをカスクコンディションで持ってきたブルワリーもあってなかなか興味深いものがありました。 唯一の低比重はベルリナー・ヴァイス写真はそれ用のラズベリーシロップ)で、これまた珍しいビールでした。 以下、酔っぱらいながら書いたテイスティングログ。
  • Cask Conditioned Cherry Euphoria (Legacy)
    カスクコンディションのベルジャン。 スムーズで飲みやすいがバナナ臭がすごい。
  • Imperial Stout (McKenzie)
    チョコレートフレーバーが強く、味も濃い。
  • Biere De Gard (McKenzie)
    スパイシーな感じ。これがBiere De Gardなのかは飲んだことが無いのでわからない。 GABF2004銀メダルらしい。
  • Burton Baton Ale (Dogfish Head)
    少しメタリックな感じ。
  • Twelve (Victory)
    甘い。香りは弱いがベルジャンな感じ
  • Van De Horrn (Tröegs)
    変な香り。スパイシーで甘くはない。 ドッペルボックのワォートをベルジャンイーストで醗酵させたものらしい。
  • Bourbon Porter (Iron Hill)
    チョコの香りがすごい。 かすかにバーボン香。 飲んでもチョコレートドリンクのように甘い。
  • Insanity (Weyerbacher)
    酸っぱいような香り。飲んでみても少々酸っぱい。 バーボンの味も少々するが弱い。
  • Three Philosohpers (Ommegang)
    一昨日のボトルに比べて飲みやすい感じ。
  • Berliner Weiss (Bethlehem)
    ラズベリー入りとのことだがほとんど入っていなさそう。 酸っぱい匂いだがシロップのお陰で甘い。
◆ Main Festival
続いてメインのフェスティバルが始まります。
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Connoisseur Tastingから30分間のインターバルを置き、いよいよメインのフェスティバルが始まりました。 Connoisseur Tastingに参加した人はそのままフェスティバルに参加できるのですが、一応開始時間になるまで通りには入れないようにテープが張られていました。 もちろん、我々は一番前に陣取って開始時刻を待っていました。 すぐ横にはTシャツ売場があり、開始前ですが売ってくれました。 一番小さいサイズでLと言われたので仕方なくLを買ったのですが、並んでいるとMがあったと言われ、交換ついでにMサイズをもう一枚買いました。 今回用意されたMサイズは20着だそうで、その10%を買い占めたことになります。
スタート共に参加者がどっと押し寄せてきました。 最初のうちは割りと空いているなあという感じでしたが、30分もするとこんな感じでちょっと歩くと人にぶつかるくらいに混んできました。 片田舎のフェスティバルにも関わらず、客の入りを見るかぎり先日池袋で行われたフェスティバルをはるかに上回っています。 アメリカにおけるマイクロブルワリーの人気を実感した瞬間です。
周辺にあるメジャーなブルワリーはほとんどが参加しているような感じでした。 一番遠いマイクロはMagic HatかBostonかと思われますがベルジャンのブースもありました。 ベルジャンはこちらでも人気のようです。
マイクロブルワリーのブースの他、おなじみのバンド(ここではジャズ・バンドでした)ゲームコーナー(ピンポン玉をカップに投げ入れるゲームらしい)、ビーフジャーキーの販売店も出ていました。 ビーフジャーキーは1袋$6、2袋$10で売っていたので、5袋で$20でどうかと聞いたところダメでしたが、6袋で$25で売ってくれました。
以下、完全に酔っぱらっている状態で書いた全くあてにならなそうなテイスティングログ。
  • ESB (Climax)
    ちょっとホップが古い感じ。
  • IPA (Climax)
    チーズっぽいホップ香。そんなに渋みはない。
  • Amber (Saranac)
    参加していてひどい
  • Hop Back Amber Ale (Tröegs)
    ホップの良い香り。少々渋いが良い。
  • Extra Pale Ale (Flying Fish)
    DMSっぽい香り。ビンとあまり変わらない。
  • I'll be Bock (General Lafayette Inn)
    スムーズな感じ。少々へんな香りがあったが気のせいか?
  • Hophead IPA (Brandywine)
    ホップの香りが良い。ドライで少し酢っぽい感じ。
  • Diamond State Amber (Brandywine)
    モルティ。こちらも少し酸っぱい。
  • Golden Harvest Extra Pale Ale (Manayunk)
    すごいホップの香り。すごく渋いが個人的には好み。
  • California Dream (Manayunk)
    こちらは落ち着いたホップの香り。味もドライ。
  • Heresy (Weyerbacher)
    オークバーレルでエイジングしたインペリアル・スタウト。 チョコレートノートが強く、スムーズでなかなか良い。
  • Reg Leg (Imperial Stout) (Clipper City)
    スモーキーな感じ。 チョコレートノートが強い。 アルコーリックな感じは無いので好み。
  • Juhlia (Heavyweight)
    スパイシーな香り。パン酵母で醗酵させたらしいが、特にその臭みはない。面白い。
  • Alt (Heavyweight)
    モルティ。スムース。これでアルトか?
  • IPA (Stewart's)
    香りは弱く渋味も少ない。おとなしい感じ。アセトアルデヒドっぽい。
  • Old Percolator coffee Porter (Stewart's)
    スムーズでコーヒーの感じが強い。飲みやすい。
  • No.9 (Magic Hat)
    香りも味も独特。スパイスでも入っているような感じ。
  • Raspberry Wheat (Iron Hill)
  • Amber Ale (Rock Bottom King of Prussia)
    少々スモーキーなかおり。飲んでみるとますます強く感じる。
  • Scottish Ale (Appalachian)
    マイルドのような感じ。スムーズでアルコールも低い。
  • Pilsner (McKenzie)
    ホップの香りが良いがハスキーで渋い。
  • Quadloppel (Weyerbacher)
    強いベルジャン
  • Hennepin (Ommegang)
    極普通のベルジャンと言う感じ。悪くはない。
◆ McKenzie Brew House
帰り道、なかなか良かったインペリアルスタウトを買いに途中のブルワリーに寄りました。
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Kennett SquareからMalvernに戻る途中、US Highway 202を少しデラウェア方面に行ったところにブルーパブはありました。 ちょうど202号線が対面通行から上下線が別れている“島”状の所です。
フェスティバルで醸造所の人と話しが盛り上った勢いもあってインペリアルスタウトを買いに来たのですが、どこで売っているのかわかりません。 写真を撮ったりしていると、人が出て来たので聞いてみると、ちょっと待っていろと言われました。 外からはブルーハウス等の醸造設備が見えるようになっています。 仕込み量はだいたい367ガロンと書いてあったので、だいたい1500リットル程度のようです。 醗酵タンクは700ガロンなので二段仕込みをしているものと思われます。
待てど暮せどさっきの人は来ません。 待ちきれず、レジの前にいた偉そうなオバ様に聞いてみると、どれだ?と言う感じてビールのメニューを見せてくれたのですが載っていません。 フェスティバルに出ていたインペリアルスタウトだと言うとカウンターにいたウエイターを探しに行かせました。 しばらくして派遣された人が戻って来て、「別の人が探しているからもう少し待て」と言われました。 どうやら先程の人は地下で一生懸命さがしてくれていたようです。 しばらくしてその人が戻ってきたので、750mlビンを二本買って帰りました。
◆ ホテルで飲んだビール&夕飯
  • Stoudt's American Stile Pale Ale
    香りはよいが飲むと夏みかんの皮のように渋い。
  • Stoudt's Scarlet Lady Ale ESB
    ホップが悪くなっにような香り。加えてモルティな香り。スムーズな感じだがメラノイジンの感じがある。
  • ステーキ
    せっかくアメリカに来たので一度は食べないと思い、スーパーで買ってきて旅館で焼きました。
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本日のベスト:McKenzie 『Imperial Stout』
フェスティバルで飲んだImperial Stoutはどれも良かったが、お土産にも買ったことだし、これをいち押しに。 バランスがとても良かった。 ウェブサイトによれば2004年2月1日醸造。40IBU、9.25%でベルジャンイーストを使用しているらしい。
こうしてみてみると、フェスティバルではかなり飲んでますね〜。
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