BeerLine Todayの記事も参照して下さい
2月23日〜28日のミシガンのブルワリー編はこちらです
3月1日〜7日のReal Ale Festival 2003編はこちらです
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総集編
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数年前のGABFでMichigan Beer Guideという雑誌を手にしたときに初めて、ミシガン州だけで60以上もブルワリーがあるということを知りました。
ミシガン州と言えば、自動車で有名なデトロイトがあるということくらいしか知らなかったこともあり、非常に驚いたのを覚えています。
それからミシガンのブルワリーが非常に気になっていて、次回Real Ale Festivalに行くときにはぜひ回りたいと思っていました。
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ミシガン州は大ざっぱに北半島と南半島に別れています。
面積的にはどちらの半島も同程度のオーダーだと思われますが、人口は圧倒的に南半島が多く、当然ブルワリーも大多数が南半島にあります。
その南半島の南部、デトロイトとシカゴを結ぶライン上にブルワリーが集中しています。
日本にたとえると東京‐大阪を結ぶ東海道沿いにブルワリーが点在していると言ったところでしょうか。
自動車を使えば非常に効率良く回ることができます。
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今回まわったブルワリーは全体的に“新しい”という印象を受けました。
何が新しさを感じさせたのかは良くわかりませんが、何となくそんな雰囲気がありました。
後で知ったことですが、今回訪問したブルワリーのほとんどが1990年代後期にオープンしたようです。
これにはミシガン州が数少ない“ホームブルー禁止の州”という事情が関係してるのではないかと思われます。
しかしながら“蒸溜”は合法のようです。
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新しいブルワリーが多いからと言って決してビールのレベルが低いということはありませんでした。
Dragonmead Microbreweryでは非常に多くの種類(季節醸造を含めて30以上!)のビールが非常に高品質で造られていたり、Founders Brewingでは元祖Sierra Nevadaかそれ以上のアメリカン・ペール・エールが飲めたりとかなり高レベルのブルワリーがいくつか存在していました。
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また、どこのブルワリーにもバーが併設されていることも特徴的でした。
ブルーパブでなくマイクロブルワリーと言えども、ポップコーンしかつまみのないバーが必ずあり、地元の人がビールを楽しんでいました。
このように気軽に立ち寄れるバーを日本のマイクロも併設すれば、もっと地元に密着した“地ビール”となるのではないかと感じました。
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もう一つミシガン・ブルワリーで特徴的だと思ったことは、スモール・ワイナリーを併設しているブルワリーが割合に多いということです。
ミシガンではぶどうやベリー類がたくさん取れるようで、それをワインにしているようでした。
今回、ワインは全然飲みませんでしたが、また行くことがあれば次は飲んでみたいと思います。
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続いて訪れたシカゴではメインがReal Ale Festivalだったため、ほとんどブルワリー巡りはできませんでしたが、Three Floyds Brewingは今回のツアーで最も印象に残ったブルワリーの一つとなりました。
ここではブルワーに工場内を案内してもらえて、色々と参考になることが聞けました。
このブルワリーもFounders Brewing同様、すべてのビールをシングル・インフュージョン・マッシングで造っているとのことでした。
非常にホッピーだけどほとんど渋味のないビールで、シングル・インフュージョンだけでこれほどのビールが造れるということを再確認させられました。
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今回の最大の目的の一つReal Ale Festivalは、2年ぶり2回目の参加となりました。
今年は新しい会場に移った記念すべき最初の開催で、カスクの数231、ボトルコンディション78の合計309種類ものリアルエールが一堂に会していました。
これだけの数を集めるのは大変だったと思いますが、飲むほうもかなり大変でした。
チケット1枚での量が結構あり、バーレイ・ワインやインペリアル・スタウト等の高アルコールものは多すぎるという感じです。
実際、インペリアル・スタウトを制覇しようと思いましたが2杯でダウンしました。
できれば一杯の量を減らしてチケットを増やして欲しいと思いました。
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オリジナルグッズが減っていたのが、遠くからはるばる来た者にとっては残念な点でした。
多くはシカゴ近辺の人のようだったのであまり売れないようで、主催者側からすればこれは致し方ないことかも知れません。
また会場で未だにクレジットカードが使えないのにはホトホト困りました。
この点も何とかして欲しい点です。
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来年はミネソタ辺りを回りながらReal Ale Festivalに行けたらと思います。
今度は現金を多めに持って。
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