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全体を通して
(総集編)
ミシガンのブルワリ
(現地時間:2/21〜2/26)
RAF2003編
(現地時間:2/27〜3/1)
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03年2/3月
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赤:休刊予定日
黄:特別配信
BeerLine Todayの記事も参照して下さい
3月1日〜7日のReal Ale Festival 2003編はこちらです
2月28日(金)[現地時間:2月26日]
◆ Arcadia Brewing
カラマズーから少し東にあるBattle Creekという町にあるブルワリーを訪ねました。
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カラマズーから自動車で30分くらい東に行ったバトル・クリークという町は、日本でもおなじみのケロッグ発祥の地として有名な場所です。 そのケロッグのテーマパークのような場所の近くにArcadia Brewingはありました。 冬期は土日しかオープンしていないテーマパークのようです 町自体が小さいので建物が集中している場所が限られているという理由もありそうです。 さらにケロッグ財団の建物なんかもあり、ケロッグさんがかなり幅をきかせている感じです。
ビールのラインナップはエールが中心でカスクコンディションが二種類ありました。 そのうちの一本がショートネックのハンドポンプでした。 スワンネックしか見たことが無かったのでちょっと感動しました。
ビールはスタウトがかなり劣化しており酸っぱかったのですが、それ以外は良くできていました。 特にカスクのIPAが良かったです。 2002年のReal Ale Festivalに於てはここのインペリアル・スタウトが金メダルになったそうなので、期待を込めてボトルコンディションのを買って帰りました。
時間的な関係もありブルワリーツアーはできなかったのですが、最後にブルーハウスの写真を撮ることができました。 一回の仕込み量は700ガロンとのことですから2500リットル強と言ったところです。 このブルワリーで特徴的だったのは直火でワォートを煮るということです。 ちょうど仕込みの最中で直火を出しているところが見えたので気がついたのですが、これも初めて見ました。 次回来ることがあればじっくりと見学したいところです。
◆ Dark Horse Brewing Brewing
さらにMarshallという隣町にあるブルワリーに行きました。
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バトル・クリークの中心から数十分行ったと町のはずれにこのブルワリーはありました。 マーシャルはバトル・クリークよりさらに小さな町です。 道に面したところに酒屋があり、その奥がブルワリーとなっていました。
木造の小屋としか思えないところがパブとなっており、その奥にブルワリーが併設されています。 店内もプレハブの小屋を改造したようで、全然お金をかけていない感じです。 パブからはほとんど醸造設備は見えないのですが、ガラス越しに醗酵容器が4台見えました。 仕込み量は7バーレルとのことです。
外見から判断してすごく良いか全然ダメかのどちらかかと思ったのですが、どれも良くできていたビールでした。 ただ、最低量が1パイントなのでたくさんの種類が飲めなかったのが残念でした。 隣の酒屋に季節醸造のWinter Warmerがあったので買って帰りました。
◆ Kraftbrau Brewery
カラマズー市内に戻りもう一軒のブルワリーに寄りました。 これがミシガン州最後のブルワリーとなりそうです。
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ここは名前から想像できるように、ヨーロッパ風のビールを中心に醸造しているという、ミシガン州でも数少ないブルワリーの一つです。 Kraftbrauはドイツ語かな?意味もちょっと不明です。 事前調査でもお勧めをもらっていたのですが、Michigan BrewingでImperial Stoutをおごってくれたアンちゃんも強く勧めてくれていました。 久しぶりにケルシュでも飲めるかなと思いながらドアをくぐりました。 日本では地ビールといえば“アルト”と“ケルシュ”がどこにでもある感じですが、アメリカではほとんど見ません。
場所は昨日行ったKalamazoo Brewingの道を挟んで反対側で、写真のように線路のすぐ脇に建っています。 中は結構薄暗く、小さなステージもあり、ライブなどもできるような環境となっています。
ビールのラインナップを見ると、ラガー系がたくさんあることがわかります。 残念ながらアルトやケルシュは無かったのですが、新鮮な感じを受けました。 飲んでみて特に良かったのはボヘミアン・ピルスナーでした。 ザーツホップが良くきいているにもかかわらず苦すぎず、それでいてモルティな感じも良く出ていました。 一方、ペールエールはダイアセチルがあり、いまいちでした。 やはりここはラガーが優秀なのでしょう。
行った時間が夕方過ぎだったこともあり、ブルワリーツアーについては聞きませんでした。 醸造装置も店内からは見えないような造りになっており、どんな感じかわからないのですが、Michigan Beer Guideによればひと仕込み12バーレルとのことです。 また小さなワイナリーもあるようです。
本日のベスト:Kraftbrau Brewery 『Bohemian』
ザーツと思われるホップアロマが強烈だが苦すぎない。 モルトの感じも良く出ている。 久々にピルスナーを飲んだので新鮮さも手伝ってかすごく良く感じた。
今日飲んだビール(2/26)

Arcadia Brewing Company
- IPA (cask), ESB, Anglers Ale (American PA), Starboard Stout, Nut Brown Ale, Scotch Ale

Dark Horse Brewing Co.
- Raspberry Ale, Too Cream Stout, Crooked Three IPA

Kraftbrau Brewery Inc.
- Munich Red, Bohemian, Blackberry Dunkel, Pale Ale, Helles, Doppel Bock, Downhome Brew (Pilsner), Belgian Trippel

Bottled Beer
- Nut Brown Ale (Michigan Brewing)

明日からいよいよシカゴのReal Ale Festivalです。
2月27日(木)[現地時間:2月25日]
◆ Founders Brewing Company
グランド・ラピッズの街中にあるブルワリー、Founders Brewingを訪ねました。
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旅館からグランド・ラピッズの中心街へ向かって20分ほどで目的地に到着しました。 昨日は宿の周辺しか回らなかったのでグランド・ラピッズはかなり小さな町かと思っていたのですが、高いビルもいくつかあってそれなりに大きな町だということが判明しました。
ブルワリーの近くに看板でも出ているかと思い自動車を流していたのですが、それらしきものはなかなか発見できませんでした。 偶然、ビルの窓から見えた醸造設備のようなもので、やっとそれとわかりました。 外見ではほとんどわからないので、知る人ぞ知る工場と言ったところでしょうか。
すでに買って飲んだビンビールが二本とも素晴らしく良くできていたので大いに期待して入店です。 カウンターの上に掲げられているビールメニューを見るとかなりたくさんのビールがあります。 なるべくたくさんのビールを飲むために小さなグラス(5ozくらい?)で注文しました。 ビールはどれも良くできており、大いに期待に応えてくれ全員満足しました。 特に何種類もあった高比重ビールが面白く、買って帰りたいものばかりでしたが残念ながらビン詰め品はないとのこと。 ぜひ一日街中に滞在してゆっくりと飲みに来たいところです。
ブルワリーツアーをしたいと話したところ、当初「ビン詰めで手が放せないから」との理由で断られてしまったのですが、ブルワーの一人が出てきて「30分後くらいにラインを止めるので、それまで待てるか」と言ってくれたので案内してもらうことができました。
醸造設備は30バーレルと大きな釜でした。 ミシガン州では第5番目の醸造量だそうです。 マッシュ・タンは温度調節ができない設備だそうで、夏期限定の小麦ビールも含めて全てシングル・インフュージョン・マッシングで造っているそうで、エール以外は造っていないとのことです。 またイーストも全てAmerican Ale Yeast (#1056)を使っているそうです。
醗酵容器は最近入ったもの古いものとがありました。 ビン詰めは一分間に50本詰められる機械だそうですが、常に3人いないとできないそうです。 ケグの貯蔵庫も見せてもらいました。 こちらは常時5℃程度になっており写真にあるようにバーで出すビールもここから供給されているそうです。
面白かったのはテストバッチを作る装置です。 満タンで3bblくらい入るとのことです。 造るときによってその量はまちまちだそうですが、ほとんどホームブルーと同じことをやってテストするそうです。
◆ New Holland Brewing Company
続いてNew Hollandという小さな田舎町にあるブルワリーを訪ねました。
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グランド・ラピッズから小一時間行ったミシガン湖にほど近いNew Hollandと言う町に目的のブルワリーはありました。 カラマズーへ向かう途中というわけではないのですが、お勧めとのことで、少し遠回りになりますが寄ってみることにしました。
中心街は古い感じの町並みになっており、良い雰囲気です。 その中の歴史的な建物の中に目指すブルワリーは入っていました。 出かける前に調べた情報ではNew Holland Brewingは工場のみだったのですが、最近このブルーパブができたそうで、工場の一般公開はやめたとのことです。 そんなわけでブルワリーツアーはできませんでした。 なお、最新のMichigan Beer Guideによれば4.5bblの小さな醸造装置はあるそうですが店内から見ることはできませんでした。
前出のFounders Brewing内を案内していくれたブルワーがここで修業したそうで、良いブルワリーだと教えてくれたので結構期待していきましたが、Foundersの方が良かったという印象です。 それでも特に悪いというわけではなくそこそこのビールでした。
面白かったのはパイントで注文すると広口ビンで出てくるというスタイルです。 店に自分のグラスをキープしておくマグ・クラブの置きグラスもこの広口ビンになっていました。
◆ Kalamazoo Brewing Company
Bell'sで有名なブルワリーを訪問しました。
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ミシガン州で最大の醸造量を誇るのがこのブルワリーです。 このブルワリーがあるからか、カラマズーがミシガン州で最もビールな町とされているようです。 ミシガン州をはじめシカゴの酒屋でもここのブランドBell'sは売られいるところを見ると、かなりのファンがいるものと思われます。 そのためかギフトショップも独立して設置されており、グッズの品ぞろえもロゴTシャツはもちろん、フリース、サイクリング・ジャージまでかなり豊富に揃っていました。
大きな通りを自動車で走行していたところ、「Bell's」の看板を見つけて入ってみたところそこはオフィス。 夕方だったためか人気もない感じでした。 目的のタップルームへの案内図等もなく辺りをうろうろしていたところ、見知らぬおじさんがタップルームの場所を教えてくれました。 ちょうどオフィスの裏手の小さなドアが入り口となっており、看板も出ていないため初めての人はちょっと戸惑うのではないかと思います。
店内はかなり広く、200人くらいは入れそうな感じでした。 カウンターに座っていくつかビールを注文しました。 ラインナップは7種類とそれ程多くはなく、一人2種類ずつ合計6種類飲むことができました。 Amber Aleに硫黄臭が強く感じられた以外はどれもそこそこ良くできていました。 しかし、以前飲んだことのあるExpedition Stoutのカスク版(せめてケグ版)とかを期待していた身としてはちょっとガッカリでした。 せっかく工場直営なのだから珍しいモノも置いてあったらいいのになあと思いながら店を出ました。
本日のベスト:Founders Brewing 『Imperial IPA』
ここのビールはどれも良かったが、ちょっと珍しいビールと言うことで。 アルコール9.2%のビールでホップのアロマも強いのだが、飲むと甘味があって普通のバーレイ・ワインとはちょっと違う感じ。 ビン詰めバージョンが欲しかった。
今日飲んだビール(2/25)

Founders Brewing Company
- Pale Ale, Extra Pale Ale, Centennial IPA, Imperial IPA, Porter, Dirty Rastard (Scotch Ale), Smoked Chilli IPA, Coffee Stout (Nitro), Raspberry, Sparkling Ale, Oatomeal Stout

New Holland Brewing Company
- Mad Hater (IPA), Full Circle Single Malt Ber (Pilsner), Paleooza (Americal Pale Ale), Scotch Ale

Kalamazoo Brewing
- Third Coast Beer (Pale Ale), Winter White (Belgian White), Best Brown, Amber Ale, Kalamazoo Stout, Porter

Bottled Beer
- Celis White (Michigan Brewing), Hamtramck (Michigan Brewing)

書きたいことがたくさんありすがて書ききれません。
2月26日(水)[現地時間:2月24日]
◆ Michigan Brewing
デトロイトからランシングに向かう途中にあるMichigan Brewingを訪問しました。
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小雪の中、デトロイトを後にして西にあるグランド・ラピッズという町に向かいました。 その途中、ミシガン州の州都ランシングの少し手前に、Michigan Brewing Co.はあります。 このブルワリーはあのヒューガルデンを復活させたCelis Brewingを買い取ったそうで、オリジナルブランドの他にCelisブランドのビールも造っています。 デトロイトの酒屋で買ったここのビールはどれも劣化していて、いまいちだったのですが、結構お勧めとのことで結構期待できそうです。
高速道をのインターを下りると目の前にトレーラーなどが給油している巨大なガソリンスタンドが現われます。 このすぐ脇に、醸造タンクのようなものが見え、すぐにブルワリーがあるとわかりました。 このガソリンスタンドに入るようにして進むと目的のブルワリーに到着します。
ブルワリーツアーができるか聞いたところ、ケミカルを回している最中だそうでダメ。 仕方なく外から眺めながらパブでビールを飲むだけにしました。
タップで飲めるビールは全部で12種類くらいありました。 飲む前に少しテイスティングをさせてくれるのでほとんど全部味見をしたことにはなりますが、きちんと注文して飲んだのは6杯だけでした。 全体的にかなり甘い感じで、期待した以上のモノではありませんでした。
一緒にカウンターにいたアンちゃんが、インペリアルスタウトを一本おごってくれたので宿で飲んでみたのですが、12月に造ったということでまだ若く、刺激的で感動するほど良いとは言えませんでした。 こちらはお土産用に何本か買ったので寝かせてからの熟成に期待します。
◆ Things Beer
Michigan Brewingの隣にあるホームブルーショップも訪ねました。
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ブルワリーのすぐ隣の建物にあるこのショップはホームブルー用品以外にも、ビールマニアのためのグッズ等を取りそろえてある面白い店です。 ホームブルーショップというよりはビールグッズ店と言ったほうが的確かも知れません。 店内は結構な広さがあり、ビールグッズ売場、ビール醸造用品、ワイン醸造用品と別れていました。 品ぞろえは結構ありそうな感じですが、あまりマニアックなモノはなく標準的な品ぞろえと言った感じです。
6ガロンカーボーイが売っていたので、日本に送ってもらおうとしたところ、送料など色々調べてくれた結果、$100以上するようだったのでやめました。 どうやら海外への発送はしたことが無いようで、日本からの購入は難しいかも知れません。
◆ Robert Thomas B.C.
州都ランシングを通り過ぎ、グランド・ラピッズに到着。 まず最初に訪れたブルワリーです。
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グランド・ラピッズの街中からほど近い工業団地のようなところに目指すブルワリーはありました。 後でわかったことですが、宿からほんの数キロという場所でした。 周辺では割りと大きな町とは言え、この町の規模が実感できると思います。
パブの営業時間が16:00〜となっていたのですが、到着した時間が5分くらい前。 中には誰もいなく、カウンターのところに行くと、裏のブルワリーから人が出てきて、対応してくれました。 ブルワリーツアーをしたいと言ったところ、快く引き受けてくれ、さっそくツアー開始です。
醸造設備は30バーレル(約3600リットル)というかなりの大きさで、結構圧倒されます。 マッシュタン、ロータータン、ブルーケトルの三釜構成で、ワールプールはケトルと兼用になっていました。 醗酵容器もまた巨大で30バーレルだけでなく、60バーレルのも二台設置されています。 60バーレルのを使うときは段仕込みをするようですが、それは聞けませんでした。
10分もかからなかったくらい早いブルワリーツアーを終え、タップルームに戻ると、カウンター席がほとんど埋まっていました。 無料のポップコーン以外つまみはなく(食べたかったら勝手に注文しろという感じに宅配ピザのメニューが置いてありました)、ビールしか出さないという徹底したバーなので、軽く飲んで帰る人がほとんどです。 こういうスタイルのバーなら簡単にオープンできそうな感じがしました。
肝心のビールですがカラメルが強いのか醗酵が未了なのかわかりませんが、全体的に甘い傾向でした。 中にはワォートを煮ているときの香りのするビールもあり、ちょっとガッカリでした。
◆ Grand Rapids Brewing
今日の締めは宿から数百メートルのところにあるブルワリーです。
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街中のショッピングセンターの一角にこのブルワリーはあります。 日本で言うとファミレス的な存在でしょうか、家族連れ等で夕飯をとりに来ている人たちが結構いました。 こういう立地条件にあるブルワリーなので、あまり期待できない感はありましたが、お勧め情報があったので行ってみることにしました。
夜なのでさすがにブルワリーツアーはやっていなさそうだったので、外から眺めただけですが醸造装置の大きさは仕込み窯が7bbl、醗酵容器(ユニタンク)7bblと15bblが共に二台ずつありました。
カウンターに座ると目の前にハンドポンプがあってのですが、品切れとのこと。 少しガッカリして違うビールをたのみました。 取り立てて良いビールというのは無かったのですが、Dublin Amber Rye Aleというのがライ麦の風味が良く出ていて結構良かったです。 スタウトはかなり酸っぱくダメダメでした。
本日のベスト:Founders Brewing 『Centennial IPA』
ホップの香りが非常に良い。 センテニアルホップの香りか? 渋味もなくホップの味もありとても良い。 今日行ったブルワリーのビールの中ではDublin Amber Rye Aleかな?
今日飲んだビール(2/24)

Michigan Brewing Co.
- Dry Stout, Peninsula Porter, Mackinac Pale Ale, High Seas IPA, Celis White, Belgian Triple, Celis Pale Bock

Robert Thomas B.C.
- Forecaster Pale Ale, Par5 Pale Ale, Lake Effect Stout, Kings Cross Porter, Four Seasons Amber

Grand Rapids Brewing
- Pale Ale Tap, Centennial Silver Foam (Pilsner), Irish Dry Stout, Dublin Amber Rye Ale, River City Red

Bottled Beer
- Centennial IPA (Founders Brewing), Russian Imperial Stout (Michigan Brewing)

最低気温-14℃、最高気温-7℃。 ミシガンの冬は厳しいです。
2月25日(火)[現地時間:2月23日]
◆ Arbor Brewing
Ann Arborにあるブルワリーを訪ねました。
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デトロイトから自動車で小一時間ほど西に行ったところにある町がAnn Arborです。 ここはミシガン大学の本拠地として知られている(初めて知ったのですが)大学町です。 ここには三軒ほどマイクロブルワリーがある様ですが、その中でも特にお勧めとされていたのがここArbor Brewingです。 Michigan Brewers Buildのガイドによれば、ブルワリーツアーもやっているとのことでしたが、日曜日ということもあってかそういう様子はうかがえませんでした。 我々もあまり時間がなかったため、ここではバーカウンターで飲んだだけでそそくさと帰りました。
ガイドによれば7バーレル仕込みで、醸造設備がバーカウンターの裏側にあり、客席から見えるようになっています。 ビールメニュー壁に貼ってあるモノ以外に高比重ビールが3〜4種類、その他にゲストビールがたくさんありました。 時間がなかったので4種類しか飲めませんでしたが、ビターが良くできていました。 また、ライエールを高比重にしたものもなかなか面白く、良かったです。
ミシガン大学に行く予定のある方は、毎晩通っても飽きないバーだと思います。
◆ Copper Canyon Brewery
空港から宿への途中にあるCopper Canyon Breweryで再開の祝杯です。 これがデトロイト近郊では最後のブルワリーとなります。
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夕方、フェスティバル・ハンター第三の男を空港に拾いに行きました。 その帰り道にあるお勧めのブルーパブがここCopper Canyonです。 GPSと連動した複数の地図ソフトを頼りこちらへ向かったのですが、データーが間違っておりなかなか発見するのが大変でした。 データの出所が同じなのかわかりませんが、地図ソフトには少し東側にあるとされているので、東側からアプローチする場合は注意が必要です。
こちらでもブルワリーツアーを行っているようですが、ツアーをしているひとはいませんでした。 夕方だったこともあり、我々もバーカウンターで飲むだけにしました。 しかし、設備は店内から見えるように配置されているので、セルフツアーは可能となっています。 仕込み装置には“CAP 20bbl”とあり、なかなか大きな装置のようです。 ファーメンターは18bblが三台にと34bblが一台あり、レギュラービールなどは34bblで段仕込みをするのではないかと推測されます。
ビールのラインナップは結構あり、特にシーズナルビールが良かったです。
本日のベスト:Arbor Brewing Company 『Duggie Style Rye Beer』
ライモルトを35%使いアルコールを7.5%まで高めたビール。 ゴールドとカッパーの中間くらいな色。 ライの香りが良い。 すごくモルティーで甘みがかなりあるがホップのフレーバーも結構感じられる。 (Mt.Hoodを使っているらしい) 次回ライ・エールを造るならこんなのも面白そう。
今日飲んだビール(2/23)

Arbor Brewing Company
- Milestone Cask Porter (Cask), Huxell Best Bitter, Red Snapper Special Bitter, Duggie Style Rye Beer

Copper Canyon Brewery
- Stout (cask), IPA (cask), Ed's Special Brew (nitro ESB)

Bottled Beer
- Sir William's Extra Special Bitter (Dragonmead Microbrewery)

大窪さん、無事到着。
2月24日(月)[現地時間:2月22日]
◆ Dragonmead Microbrewery
デトロイト近郊のWarrenという町にあるブルーパブを訪問しました。 ひと仕込み3バーレル(約100ガロン)の小さな醸造所です。
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Apple Store等に寄りながら到着したときはすでに14:00近くになっていました。 店内に入ると正面にカウンターがあり、左手にテーブル席が設けてありました。 醸造施設はバーカウンターの裏手にあり、特に客に見せるような造りにはなっていません。 特にランチを取るわけでもなかったので、そのままバーカウンターに座り色々話していると、ブルワリー内を案内してくれるとのことで、さっそく中にいれてもらいました。
最初に案内してもらった所は二階にある粉砕室です。 こちらでは4ローラーミルを使っているとのことですが、想像していたモノより随分と小さいのには驚きました。 こちらはグレインの保管庫にもなっているそうで、全部で16種類のグレインが置いてあるとのことでしたが、数えたところ27種類くらいありました。 とにかく色々な種類のグレインが置いてあり、まるでホームブルーショップのグレイン売場のようです。
こちらがマッシュタンとその裏にあるのがロータータンです。 通常3ステップのインフュージョンマッシングを行うそうです。 もちろんスチームジャケットが巻いてありマッシュの温度を上げることができるようになっています。 続いてケトルですが、同じサイズのケトルが二台設置されていました。 仕込み量が少ないので一度に二バッチ、時間差で仕込むそうで、二台必要とのことです。
この写真にある赤いラインはエアレーション用のラインで珍しくは無いのですが、その右のソーダケグ用のクイック・ディスコネクトはユニークな装置です。 なんと、ここからイーストを投入するそうなのです。 つまり、写真右から冷却されたワォートが入ってきて、イーストを投入して、すぐにエアレーションという流れになります。 イーストのラインが出ている壁の向こうにはラボがあり、そこで予備醗酵などを行っているとのことでした。
通常のエールはオープンファーメンターで行うそうです。 この写真の上段に写っているタンクがオープンファーメンターで、数日醗酵させた後、下段にあるユニタンクに移動し、コンディショニングを行っているとのことでした。 オープンファーメンターで醗酵させている時は、スキミングなどもするとのことでした。 また工房もあり、こちらでは家庭用のケグが二本はいるタップ付きの冷蔵庫も作っており$600くらいで販売しているとのことでした。
肝心なビールですが、非常にたくさんのラインナップがあり、とても二人では飲みきることはできません。 Michigan Beer Guideによればシーズンビールも入れて36種あり、行ったときにはメニューにあるだけで24種類ありました。 ビールの質もかなり良く、とても幸せなひとときを過ごすことができました。 デトロイトに行くなら外せないブルワリーの一つです。
◆ Kuhnhenn Brewing CO.
続いて比較的新しいブルワリーKuhnhenn Brewingに行きました。
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当初行く予定ではなかったのですが、Dragonmeadで近くにいたおじさんが推薦してくれたので行ってみることにしました。 到着してみると裏手にホームブルーショップもあり少し得した気分でした。 後でもらったパンフレットによれば、こちらのホームブルーショップも経営は一緒のようです。
さてこちらはBOPを行っているそうでバーカウンターの裏にはBOPのシステムが設置されており自由に見られるようになっていました。 行ったときにはちょうど仕込みの最中で、店中ワォートを煮る匂いが漂っていました。 普通の醸造には7バーレルの装置を使うようですか、見える場所に無かったためどんな装置かはわかりません。
ビールのラインナップはRye LagerやHeather Aleなど珍しいモノがいくつかあったのですが、共通の香り(アセトアルデヒド?)があり、いまいちな感じがしました。
本日のベスト:Dragonmead Microbrewery 『Imperial Stout』
コーヒーアロマが強くスムーズな飲み口。アルコールの高さを感じる。 ポーターもスタウトも良かったが、こんなビールを造りたいと言うことで決定。
今日飲んだビール(2/22)

Dragonmead Microbrewery
- Woody's Perfelt Porter (Nitro), Broken Paddle Indian Pale Ale, Reverend Fred's Oatmeal Stout (Nitro), Larry's Lionheart Pale Ale (Nitro), Imperial Stout

Kuhnhenn Brewing CO.
- Heather Ale, Rye Lager, Ted's Super Red, English Pale Ale

Bottled Beer
- Mackinac Pale Ale (Michigan Brewing), Pumpukin Spiced Ale (Michigan Brewing), Dry Hopped Pale Ale (Founders Brewing)

昨日は雪で大変でした。
2月23日(日)[現地時間:2月21日]
◆ デトロイトに到着
シカゴ経由でデトロイトに入りました。
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成田からシカゴで乗り換えデトロイトに向かいました。 シカゴ周辺はあまり雪はなかったのですが(池などは凍ってました)ミシガン湖を越えミシガン州上空に入るといきなり辺り一面銀世界なのには驚きました。 しかしながらデトロイト周辺はほとんど雪が無く安心しました。
空港から宿に向かう途中でさっそくデトロイト周辺で一番ビールが置いてあるというウワサの酒屋によりました。 あるホームページによれば500種類以上のビールが置いてあるとのことで、その通りミシガンのビールからアメリカのマイクロ、輸入ビールに至るまでかなりの量のビールがありました。 夜のお供に20本くらい買ってホテルに直行しました。
◆ Big Buck Brewery & Steakhouse
ホテルからほど近いブルワリーで夕飯です。
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Big Buck Brewery & Steakhouseはミシガン州に三軒の店を構える比較的大きいブルーパブです。 ミシガン・ビア・ガイドによれば我々が行った店は三軒目の店のようです。
道路から200mくらい入ったところに店があるのですが、その手前200mが全部駐車場というくらい大きな店で、店に着いた時にはかなり混んでいました。 準備ができるまでビールを飲みながら待っていられるウエイティングバーが設けられていました。 こちらは別会計でキャッシュで支払う方式となっています。 この日のビールのラインナップは黒板にかかれていました。 ここではビールのデータが事細かく書かれており、ホームブルワーにとっては非常に参考となる情報で嬉しいかぎりです。
店の奥にはガラス越しに醸造施設が見えます。 普段はブルワリーツアーをやっているそうですが、さすがに夜ということでやっていないようでした。 しかしながら醸造施設の手前まで入れるようになっていたので、セルフツアーを行ってきました。
醸造施設はJV North West製で醗酵容器が30バーレル(約3600リットル)のようなので一回の仕込みは30または15バーレル程度だと思われます。 ミルで挽かれた麦芽を蓄えるサイロが醸造装置の上に吊るされているのが非常に特徴的でした。 1997年に設立したときからトータルの醸造量が書かれている黒板がユニークな発想に感じられました。 また現在造られているビールの一覧も掲載されており、次ぎに何が出てくるのかもわかって良いです。
本日のベスト:North Coast Brewing 『Old Stock Ale 2002』
アルコール11.6%のオールドエール。 2002年バージョンとのことでまだ若く少々甘いが、苦味とのバランスが結構良く取れている。 もう少し置いてから飲みたいところ。
今日飲んだビール(2/21)

Big Buck Brewery & Steakhouse
- Doc's ESB, IPA

Bottled Beer
- Tow Hearted Ale (Kalamazoo Brewing), Nut Brown Ale (Michigan Brewing), Old Stock Ale 2002 (North Coast)

デトロイトはかなりさびれている町のようです。