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HOMEBREW UPDATESは自家醸造に関係するサイトを定期的に観測して最新情報を提供しようかなあというコンセプトの下で作られたページです。(ときおり関係ない話題もあるかも知れません)
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(最近は月曜日も休刊日化しつつありますm(__)m)
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道東のビール&ちほく高原鉄道[3/29] [3/30] [3/31] [4/01] [4/02] [HOMEBREW UPDATES]
4月3日(月) 【陸別→釧路→帯広】[4月1日の記録]
item 陸別→足寄→池田[ビールの話題無し]
まずは足寄まで行きます。
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オーロラハウスから始発列車を見送る。 帯広行き始発列車は自分を含めて三人しか乗っていなかった。足寄まで乗降はなし。 足寄方面に向けて気持ちの良い雪原を快走する。正面はカムイロキ山か?
帯広方面の一番列車は6:30頃発。 始発列車なので6時過ぎにはすでに入線していました。 北見行き一番列車を部屋から見送り、天気をチェックしてホームへ向かいました。 今日は快晴となるようです。 列車に乗り込むとまだ時間があるのか誰も乗っていません。 貸切状態かと思いきや、オバサンと高校生くらいの女の子が乗車しました。 結局、足寄まではこの三人だけの乗車でした。
列車は雪原の中をひたすら走って行きます。 スピードは80kmくらい。 レールの跡以外は真っ白なとても気持ちの良い雪原です。 笹森駅を過ぎた辺りから、太陽も顔を出し、気持ちも晴れ晴れしてきました。 カップルで訪れると幸せになれるという「愛冠駅」を過ぎるとすぐに足寄です。 まずはここで途中下車です。
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道の駅と合体した足寄駅。市内が一望できる展望台も備えている。 展望台より池田方面を望む。足寄は結構大きな町だ。 北見行きの一番列車と交換。池田から来たこの列車は“鉄”な人がたくさん乗車していた。
ここ足寄は松山千春や鈴木宗男の故郷として有名です。 駅に降りると、ここも他の駅と同様コミュニティホールみたいなのが合体した駅でした。 道の駅も兼ねており、町の中心部となっているようです。 到着したのが7:10頃。 松山千春記念館みたいなのもあるのですが、まだ朝早かったせいかどこも開いてません。 次の列車まで50分くらいしか無かったので結局松山千春には会えずじまいでした。
この駅には町が一望できる展望台もあります。 せっかくなので朝の風景を見ようと上がってみようとしましたが、時間外で入り口の柵に鍵が欠けられており、こちらも入れません。 柵は簡単に乗り越えられそうでしたが、やはりそれは行けないだろうと思い引き返しましたが、気がつくとなぜかカメラの中に展望台からの風景が記録されていました。 不思議なこともあるもんです。
しばらくすると館内に音楽が流れ出し、いよいよ営業開始のようです。 駅の窓口も開いたので、途中下車の記念に駅のキーホルダーを購入。 すると反対側のホームに北見行きの列車が鉄ヲタをたくさん積んで入ってきました。 あれだけ乗ってると雰囲気ぶち壊しです。 しばらくして、池田行きの列車が入ってきたので、それに乗り池田へ向かいました。
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足寄から乗った710Dの車内。あぶれて床にしゃがみ込んでいる地元の人も見受けられた。 足寄方面を振り返る。遠くに見えるのは石狩岳辺りだろうか。 ちほく高原鉄道の池田駅。JRとホームは一緒だが乗り場はちょっと離れている。とは言っても実際に停車したのはJRのホームだった。
33駅あるちほく高原鉄道も残り8駅。 ここ足寄からは7:57発の710Dに乗車しました。 北見発の始発列車に乗ると置戸駅乗り換えで間に合う列車のためか、旅行者らしき乗客も多く座席は全て埋まっていました。 そのため、座席に座れずに床にしゃがみ込んでいる地元の女子高生らし人もチラホラ見えました。 ちょっと可哀想です。
足寄を過ぎた辺りからは家も結構出てくるようになり、線路脇で牛を飼っている酪農農家もポツポツと見られました。 時間があれば途中の岡女堂駅に下車してお土産を買いたかったのですが、そうすると釧路に行く時間が無くなってしまいます。 仕方なくここは通りすぎて、池田まで行きました。 終点の池田に着く前に運転手さんからあったアナウンスがとても印象的でした。
「ふるさと銀河線は4月20日を以て営業を終了いたします。 96年の歴史に終止符が打たれるわけです。 一昨年に池田駅、昨年は帯広駅が開業100周年を迎えましたが、ふるさと銀河線が100年の節目を迎える目前で廃止してしまうことが何よりも残念です…」
池田駅に着くと同時ににわか鉄ちゃんからビアハンターに戻り次なるビールを目指しました。
item くしろ港町ビール
今日最初のビールを求めて釧路まで行きました。
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駅前に作られていたコルク抜きを象ったらしいオブジェ。 さすがにワインの町らしい。一人でなければ飲んでみたかった。 駅出口の反対側にあるワイン城。時間があれば行って見ても良いかも。
ちほく高原鉄道の始発駅でもある池田は十勝ワインで有名なところです。 ついでに十勝牛でも有名らしく十勝牛を十勝ワインを使って焼き上げた「十勝牛のワイン漬ステーキ辧當」は池田駅の名物弁当となっているそうです。 (とJR北海道の車内誌に書いてありました) 駅前にはコルク抜きを象ったオブジェがあったりしてワインの町をアピールしています。 酒屋には町民用ワインなるものまで売っていて町全体でワインを造っているという感じです。 駅の近くには「ワイン城」もあるので時間があれば行ってみるのも面白いかも知れません。
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釧路駅前に立つと北大通りはすぐ目の前。 幣舞橋のたもとにそびえる「釧路フィッシャーマンズワーフMOO」。手前は温室となっている憩いの場「EGG」で、4月1日だと言うのに緑でいっぱいだった。 「MOO」内部を歩くと「花ばんや」の看板とともに入り口が見えてきた。店員さんはいかにも暇そうだ。
池田から釧路までは特急で約1時間とこれまでの移動を考えるとあっという間です。 釧路はかなり大きな町で、改札が自動化されていました。 これから行く「くしろ港町ビール」ですが、噂ではビール醸造をやめたとのことでしたが、電話で聞いた所ブルーパブの営業はしていないだけで製造は続けており、直営の和食レストラン「花ばんや」で飲めるとのことでした。 観光案内所で「花ばんや」の場所を教えてもらい早速歩き出しました。
駅からまっすぐ伸びる北大通り(「ほくだいどおり」ではない)をしばらく歩くと旧釧路川にかかる「幣舞橋」が見えてきます。 そのすぐ右手にある大きな建物「フィッシャーマンズワーフMOO」の中に「花ばんや」は入っています。 この「フィッシャーマンズワーフMOO」は1階には観光施設っぽいのですが、ハローワークが入っていたりと完全に観光客のためだけに作られた施設ではなさそうです。 手前にはガラス張りの温室公園「EGG」もあり、中では地元の人らしき人たちがマッタリしていました。 「EGG」と「フィッシャーマンズワーフMOO」は繋がっているそうなので、ここから入ることにしました。
「EGG」の二階に上がりそのまま歩くとすぐに「フィッシャーマンズワーフMOO」に入ります。 かつて駐車場だったんじゃないかと思われるフロアを越えて行くと「花ばんや」の看板が見えてきました。 着いた時はちょうど昼時だと言うのにかなり空いている感じです。 席に案内されるときに禁煙席があるか訪ねると、なんと「ある」とのこと。 ちょっとビックリしました。 取りあえず好きな席に座って良いとのことで、川の見える窓側の席をキープ。 ここから川越しに地ビール工場の建物を臨むことができます。
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案内された禁煙席。窓からは釧路川が一望でき、川向こうに「くしろ港町ビール」のブルーパブが見える。 店内から見たブルーパブ。現在は工場だけ稼働しており、パブはやっていないが団体だと開けてくれるというウワサもある。 出てきた4種類のビール。ビールの説明が記載されている紙はインクジェットプリンターで作られた感じだった。
この日にあったビールは全部で4種類。 レギュラーだけで特別醸造も無く面白みの無いラインナップではありましたが、ビールの出来は普通に良くできているという感じでした。 以下テイスティングノート。
  • 霧笛(ピルスナー)
    黄金色。ボディが結構ありホップキャラも良く出ているがアロマは弱い。
  • けあらし(ヴァイツェン)
    ホコリっぽい香り。バナナやクローブのアロマは感じられない。甘めでホップキャラも弱い。あまりヴァイツェンという感じではない。粗ろ過らしい。
  • 丹頂の翔(ライトアルト)
    酸っぱいような香りが少しある。弱いがカラメルモルトの味が出ている。
  • 漁火(レッドエール)
    これも酸っぱい香り。モルティでホップが良く効いている。バリバリホッピーでないバランスの取れたアメリカンエールと行った感じか。後味にモサッとした感じが残る。
店員さん達は特に醸造のことは良く知らないそうで色々と聞くことは出来ませんでしたが、ひとつだけ残念なことに、以前の地ビール雑誌などで紹介されていたアメリカ人のブルーマスターはもういないとのことです。 現在どういう方が醸造をされているか分かりませんが、季節限定醸造も無い現在の姿をみると、これからも面白味のあるビールは出てこないのではないかと思えてなりません。
item 十勝ビール
次は道東最大のビール都市帯広に向かいました。
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釧路−帯広を1時間半で結ぶ「スーパーおおぞら号」。 海沿いの路線から眺めた太平洋。天気が良かったせいかオホーツク海に比べて波が穏やかな感じ。 帯広駅方面から見ると目立つ十勝ビールの建物。こちらは醸造所側の入り口だが、レストランにも行ける。
釧路から「スーパーおおぞら8号」に乗り一路帯広へ。 この根室まで行かないくせに根室本線と名付けられている釧路−帯広間は、海沿いのなんとも言えない素晴らしい景色の中を走って行きます。 こういう景色が見られるのが汽車旅の醍醐味なんでしょう。 それにしてもJR北海道の「スーパー」シリーズはとても速く、乗っていても快適でした。 その秘密は「振り子」にあるそうです。 詳しくは近くの鉄ヲタまでお問い合わせ下さい。 約1時間半で帯広に到着。 明朝の指定券を取りすぐにホテルのチェックインを済ませ、速攻で十勝ビールに向かいました。
駅側のホテルからだとちょうど北方向にこのブルワリーは位置しています。 まだ雪の山が残る市内をブルワリー目指して歩きました。 さすがにちょっと寒いです。 しばらく歩くとアーケード街の手前にブルワリーらしい建物が見えてきました。 このアーケードの下が「タウン8広小路」という商店街となっています。 パッと見、上部に電車でも走っているんじゃないかと思うくらい立派なアーケードなので駅方面から歩く時には良い目印となります。
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レストラン側の入り口。入ってすぐの席は明るくテラスっぽい雰囲気が味わえた。 1階にある醸造設備はガラス越しに見ることができる。 出てきたビール。4種類のテイスティングセットにおまけビールがひとつ。
ここでは醸造担当がいれば醸造所内を見学させてくれると聞いていたので、期待して行ったのですがちょうど席を外しており見学は出来ませんでした。 帰りも何時になるか分からないとのことだったのでセルフツアーでもと思っていた所、釜が見える所を会議か何かでちょうど使っているとのことでこちらも見られませんでした。 事前に連絡しておけば都合がついたかも知れないだけに残念でした。
あったビールは5種類。 しかし、お試しセットは3種類か4種類しかありません。 5種類をお試ししたいと店員さんに告げた所、4種類セットで1つはサービスしてくれました。 普通でも美人に見えた店員さんがさらに美しく見えた瞬間でした。
  • 十勝ラガー
    ラガー特有の硫化臭。その中にホップのアロマも感じられる。ボディがありモルトの味が良くでている。ホップキャラクターも適度に出ており良いでき上がり。
  • モーロ温泉
    モーロ温泉の源泉を使用したらしい。十勝ラガーより硫化臭が強い。モルティさはあるがホップのキャラは少々抑えられている感じ。
  • ヴァイツェン
    クローブ香。色はオレンジくらいで少々濃い。甘味が結構あり少々くどい。
  • ホワイトビール(季節限定)
    甘いスパイスの香り。ホップキャラは弱くほとんどしない。これも甘味が消えずに舌に残る。少々渋い。
  • ブラウンエール
    カラメル麦芽の香り。モルティでローストモルト由来と思われる酸味が少々ある。ホップキャラもそこそこ出ている。
item 帯広ビール
続いては帯広ビール(ランチョエルパソ)です。
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「ここはアメリカか!」と思わせるような看板。帯広では町の中にもリスが普通にいるらしい。 緑ケ丘公園にあった400mベンチ。ギネスブックに載っているらしいが単なる木道にしか見えない。 やっと到着したランチョエルパソ。奥に見える建物はハムやソーセージを作っている建物っぽい。その隣にビール工場が入った建物がある。
帯広市内には地ビール屋さんが3軒あるのですが、その中でも駅から最も遠い所にあります。 駅からの距離に加え方角も他の2軒が駅北側にあるのに対して、こちらは駅の南側に位置しています。 地理的な理由でここは最後にしても良かったのですがそうなるとあまりに遠すぎて行く気が無くなる何も知れないと思い、2軒目に行くことにしました。
向かうランチョエルパソは、ちょうど駅からまっすぐ伸びる道を行った所に2.5km程度行った所にあります。 この道は帯広市内に敷かれた碁盤の目状の道に対して45度の角度で走っているので、うまく利用すれば碁盤の目に沿って行くよりも短い距離で到達することが出来ます。 さらに道の突き当たりにある巨大な公園内を横切ればさらに短い距離で到着しそうです。 途中「リスに注意」というここはアメリカかと思わせるような看板を横目にしながら20分弱歩くと緑ケ丘公園の入り口に到着しました。 ここから公園内を横切ります。 公園内は全く除雪されておらず踏み跡しかありません。 一瞬躊躇しましたが、意を決して出発し、何とか無事に横切ることが出来ましたがちょっと遠回りになってしまったようです。 再び一般道に出て、さらに5分程度歩いてようやく目的地に到着しました。 所要時間は30分以上かかりました。
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店に入るとまずテーブル席がある。レジの周辺にはここで作られたハムなどが売っていた。ビール販売は無し。 テーブル席の奥まったところにあるカウンター席。調理場が見える。 テイスティングセットで出された3種類のビール。左から「シャンピニオン・エール」「ラガー」「スイートエール」。
店内に入りビールが飲みたいことを告げると、カウンターに案内されました。 店員さんにテイスティングセットがあるか聞いた所、無いとのこと。 それを聞いていたシェフらしき人が「小さいグラスに入れて出してやれ」と言ってくれなんとかありつけました。 後で分かったのですがこの人がオーナーとのことでした。 以前はもっと沢山のビールを造っており、テイスティングセットとかをやっていたそうですが、今は醸造の人が辞め、ビール造りも満足にできていない状態で、あまりビールには力を入れていないとの粉とでした。 自家醸造の話などで盛り上がり、醸造設備を見せてもらえることになり、早速見学です。
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醸造釜。とは言ってもマッシング施設は別のところにあるそうで、ここでは煮沸のみが行われる。 発酵室は冷蔵庫になっており、温度を保持するためにファーメンターには冷却ジャケットならぬ保温ジャケットが捲かれている。 ホームブルーっぽさを醸し出している大型ワォートチラー。
醸造設備はレストランのすぐ後ろの建物の2階にあります。 特別にオーダーした醸造釜では500リットル仕込みで、免許的には発泡酒免許とのこと。 隣の部屋は冷却された部屋となっており、そこに発酵タンクが置いてありました。 サイズは500リットルがメインで1000リットルが2本ほどあります。 貯酒も兼ねているようですが現在ほとんど空状態で、ビールが無いということが分かります。 このファーメンターは面白いことに冷却ジャケットではなくヒーターを巻いてあるとのこと。 これで発酵中は温度を保つそうです。
一方でここにはマッシュタンがありません。 マッシングは農場にある工場で行なっており、それを持ってきてこちらで仕込みを行なうとのことです。 マッシングの際には通常のロータリングではなく圧搾をかけたりすることもあるとのことで、サツマイモなどを使った場合にはかなり楽にロータリングできるとのことです。 出てきたワォートの濁りもあまり気にせず煮込んでいるような話でした。 かなりホームブルーイング的です。 他にもモルティングの設備なども持っているそうで、できればそちらの方も見学に行きたいと思いました。
肝心なビールは全体的に残留糖分が残り、状態としては良いものが少なかったのですが、他のビール屋さんでは見られない面白いものがありました。 全てホームブルーイング的で、手づくり感のあるビールでした。 以下テイスティングノートから。
  • シャンピニオン・エール
    エノキダケを原料にビートオリゴ糖を加えて造った発泡酒。 自家醸造に良くある甘いような香り。 少々酸っぱい感じだが甘味も残っている。未発酵糖分の甘さのよう。 良くできたモルトエキストラクトビールのよう。
  • ラガー
    これもすごく甘い。 未発酵の糖だろうか。 モルティでホップキャラはほとんど感じられない。グラスには澱が結構残った。
  • スイートエール
    サツマイモを使ったエール。 少々もさっとする香りがサツマイモか? 長期熟成させているためか他にビールよりも残留当分が少なくすっきりした後味。
ここは飼育したブタから作ったソーセージやハム等が売りらしく、つまみに頼んだサラミが非常美味でした。 帯広名物ブタ丼もあったのですが、次もあるので止めておきました。 最後にお土産にサラミを買って、今度は普通の道を歩いて次のブルワリーに向かいました。
item 十勝ビアファクトリー
最後は十勝ビアファクトリーです。
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とても立派な建物。 店内は天井が高く、とても広い。真ん中にケトルなどがあるがこれは使っていないとのこと。 ホールのまわりにカウンター席が設けてあり、さらにその外側には窓際の席が配置されている。
ランチョエルパソからは一度帯広駅を通過して、十勝ビアファクトリーに向かいました。 駅にあったお土産物やは寸でのところで終了した模様で、十勝名物のチーズは買えませんでした。 駅からは宿泊しているホテルの前を横切り、数ブロック行った先にブルーパブがありました。 外観はとても立派な作りで、サイロのようなものが2本突き出ています。
店内はかなり天井が高くとても広く感じます。 行った時には数グループがいただけなので、かなりガランとした感じでした。 2階にも座席があるようで、総席数はかなりあるのではないかと思われます。 ホール正面にはマッシュタンとケトルらしきものが置いてありました。 あそこで仕込んでいるのかと思いきや、それは飾りで仕込室はキッチンの脇にあるとのこと。 ちょうど入り口の左手にファーメンターらしきものがちらっと見えたのですが、その中に仕込釜などもあるようです。 (確認はできませんでした) 仕込サイズなども聞きそびれてしまいました。
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お試しセット。左から「ピルスナー」「デュンケル」「ヴァイツェン」。 店員さんお勧めのガーリックポテト。まあ、普通のポテトだ。 入り口脇の窓から見えたファーメンター。サイズは不明。
早速お試しセットを注文しようと思ってメニューを見たところありません。 確認したところ、時間がかかるが出せますとのことだったのでお願いしました。 ゆっくりメニューを眺めていると3分もかからずに出てきたので、つまみが決まりません。 「十勝産ジャガイモのいも団子」が気になったので、ビールを持ってきてくれたバイトっぽい店員さんに聞いたところ、冷凍なのでやめておいた方が良いとのこと。 お勧めを聞くと「ガーリックポテト」とのことだったのでそれを注文しました。 出てきたモノはポテトをぶつ切りにして揚げただけですが、かなりガーリックが聞いていて美味しかったです。
出てきたビールは全部で3種類。 全てドイツ系のビールで全体的に良いできでした。 飲み終わって、特別なビールは無いか聞いて見たところ「しほろビール」というのがあるというのでグラスでお願いしました。 単に見落としただけか、メニューには掲載されていなかった気がするので、聞いて良かったです。
以下、テイスティングノート
  • ピルスナー
    若干濁りあり。スパイシーなホップの香り。ボディはミディアム・ライトくらいで軽くは無いがスッキリとした後味。ホップも中程度に効いている。
  • ヴァイツェン
    クローブ香。飲むと口当たりに乳酸のような風味があるがそれはすぐに消える。甘い。
  • ドゥンケル
    カラメル麦芽の香りが強烈。ホップキャラは弱くモルティな味。ちょっとしつこく重い。
  • しほろ(数量限定)
    スパイシーなホップ香。ピルスナーに比べビタリングホップが弱い感じで、後味がさらにスッキリする感じ。炭酸は強め。 サイトによれば十勝士幌産の大麦をたくさん使ったらしいが、モルトにしたのかそのまま使ったのかは不明。
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十勝ビールでもらった手書きのマップに乗っていた「かかし」で食べたブタ丼。これで900円はどうよ?って感じです。 ホテルに戻る途中で発見した焼き肉屋「平和苑」。帯広ビールが飲めるらしい。 「平和苑」の店先に出ていた帯広ビールの看板。ちょっと入ってみようかと思ったがやめた。
途中でブタ丼を食べてホテルに戻りました。
明日の更新は夕方以降になる予定です。
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