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HOMEBREW UPDATESは自家醸造に関係するサイトを定期的に観測して最新情報を提供しようかなあというコンセプトの下で作られたページです。(ときおり関係ない話題もあるかも知れません)
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道東のビール&ちほく高原鉄道[3/29] [3/30] [3/31] [4/01] [4/02] [HOMEBREW UPDATES]
4月4日(火) 【帯広→札幌→帰京】[4月2日の記録]
item 帯広→札幌[ビールの話題無し]
朝一の電車で札幌に向かいました。
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単なる特急「とかち号」。「スーパーおおぞら号」だと最速2時間8分で札幌に着くらしいが、これだと3時間かかる。 結構豪華なサンドイッチ。これで700円。/td> 途中で見えた道東自動車道建設の看板。本当に必要なのかは不明。
朝6:39帯広発の列車で札幌へ向かいます。 昨夜は短時間のうちに3件のブルワリーを回ったのでちょっと疲れ気味でしたが最終日なので気合いを入れて出発です。 今日はJR北海道が誇るスーパーシリーズでない単なる特急「とかち」です。 帯広駅にかかれていた札幌まで「最速2時間9分」を信じるとこの電車は約一時間も余計にかかります。 朝一くらいスーパーにしてくれれば良いのになあと思いながら列車に乗り込みました。
朝食は帯広→札幌だけで車内販売されているらしいサンドイッチ。 どこかのホテルがアレンジしているらしく、普通より100円高くなっています。 これにコーヒーをつけたセットが700円でした。 ブタ丼弁当も魅力的だったのですが、昨夜食べたし、朝からブタ丼という気分ではありませんでした。 溜まっている紀行文を書いていたところあっという間に札幌に到着しました。 すでに3時間の移動には馴れきっています。
札幌駅にはAZ先生が夫婦でお出迎えしてくれました。 夕方の出発まで一日付き合ってくれることになっています。 AZ先生の運転で石狩ビールへと向かいました。
item 石狩ビール醸造所
本日最初のビールです。
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かつてのブルーパブは「いしかり砂丘の風資料館」になっており、ビールは飲めない。 「いしかり砂丘の風資料館」の裏にひっそりと醸造所だけが残っていた。 醸造所の窓からはビールラベルが見える。AZ夫婦は「岩内地ビール」のラベルを見て驚愕してました。
札幌駅から国道231号線で石狩市に向かいます。 今回の旅行では始めて自動車による移動です。 さすがに北海道だけあって道幅が広い。 交通ルールも本州とは違っており信号が赤でも直進可能ですか………と思ったら直進の矢印が出てました。 さすがにルールは同じようです。 朝も早いせいか道も空いており、30分強で石狩ビール醸造所に到着しました。
ちょうど石狩川の河口付近に位置する醸造所で、すぐ近くには海水浴場が設置されておりちょっとした観光地となっています。 事前の調査どおり、かつてブルーパブがあったらしい建物は「いしかり砂丘の風資料館」に変わっていました。 醸造所は健在の模様できちんと看板が出ています。 周辺でどこか飲めるところがあるだろうとタカをくくって来たのですが、良くわからないので目の前にあった「番屋の宿」で聞いたところ「番屋の湯」併設のレストラン「味処いしかり」で飲めるとのことでした。 しかし、オープンが11:30とのことで、少し時間を潰してからふたたび来ることにしました。 「味処いしかり」には入り口が二つあって、風呂の方から入ると入館料が取られるとのこと。 ビールだけが目当ての人は資料館側の入り口から入れば通常のレストランとして利用できます。
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「番屋の湯」併設のレストラン「味処いしかり」。写真の入り口から入ると「番屋の湯」の入館料はかからない。 「味処いしかり」の内部。昼時でかなり繁盛していた。 唯一あった石狩ビールの「ヴァイツェン」。
11:30になり店内に。 あまりビールが置いてあるとは思えない感じですが、張り紙がありました。 ヴァイツェンしか書いてなかったので、他にないか聞いたところ、「以前はあったが今は無い」との回答でした。 石狩がルーツの石狩鍋もありませんでした。 仕方なくヴァイツェンと「石焼き石狩丼」なるものを注文しました。 以下ノート。
  • ヴァイツェン
    とてもあわ持ちが良い。クローブっぽい香りだが冷たすぎて良くわからないくらい。 少々酸味があり、ちょっとサーバーの汚れから来る酸味のような気がした。 いかんせん冷たすぎ。
ちょっと早めのランチでお腹一杯になって店を後にしました。
item カナディアンブルワリー
今回の旅行最後のブルワリーです。
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木の板を使った看板がカナダっぽい雰囲気。 建物の外観は平凡で、ちょっと奥まったところにあるので目立たない。 2階のビアホール。カウンターは奥にある。
カナディアンブルワリーは比較的新しいブルワリーです。 予算内に収まる瓶詰め用の機械を探しているということで、その存在を知ったのは確か2005年の3月頃でした。 それからどうなったのか気になってはいたのですが、地理的に遠いことに加え、ネットでもあまり話題になっていなかったのでだんだんと関心が薄れてしまっていました。 それが今回「カナディアンお勧め」という話を複数の方から聞いたのに加え、AZ先生も何とか都合をつけてくださったので、最後に札幌を経由する行程を組みました。
石狩市から札幌市内を目指します。 途中、職場から指定を受けたお土産の生チョコを買いにロイズの直営店によったりして、1時間強でカナディアンブルワリーに到着しました。 手前に自動車屋があり店舗はちょっと奥まったところにあるので、バス通り沿いにある割には目立ちません。 実際、3ブロック程度先に住んでいるAZ先生ですら「手づくり」で何かを作っているらしいということは知っていたそうですが、それがビールだとは知らなかったそうです。
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BOP用の醸造設備。一番手前に見えるのがマッシュタン。 マッシュタンの内部。底にはメッシュを切った仕切り版が敷いてある。上部にあるのはスパージング用の配管だと思われる。 50リットル仕込とは言え立派なヒートエクスチェンジーを使用している。
早速店内に入ると、正面に醸造設備が並んでいます。 BOP設備の隣はキッチンとカウンターがあり、こちらで料理を作っているようです。 店ではちょうどBOPのお客さんが仕込の準備をしているところでした。 こちらはメインがBOPのようで、設備もそういうものを使っているとのこと。 カナダのBOP設備の有名メーカーをスピンアウトした人が設立した新しい会社の設備だそうで、50リットルの仕込釜が5基ありました。 マッシュ・タンだけは150リットルとちょっと大きいので、実際にマッシュから仕込むBOPだと契約量も大きくなってしまうとのことでした。 だいたい150リットル仕込むのに(アルコール度にはよりますがたぶん5%の程度のビールで)30kgの麦芽を使うとのこと。 うちのクーラーボックスだと10ポンド程度で18リットルですから、さすがに効率は良さそうです。 こんな話で盛り上がれるのも楽しいものです。
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BOPと兼用の手回しミル。仕込の時は電動ドリルで駆動するそうだが、BOPでは手で挽いていた。 エキストラクトを量りとっている参加者。こちらで使用しているエキストラクトは4種類あるそう。 最後は店の人が後片づけ。
モルトミルは手回しのモノを使用。 体験醸造では手回しで挽いてもらっているそうですが、製品を仕込む場合はさすがに電動ドリルを用いているとのこと。 実際そうしないとやってられないでしょう。 発酵にはカナダ製の食品用プラスティック容器を用いているとのこと。 廃業してしまったクロスロードブルーイングもそうでしたが、カナダで修業した人は良く利用しているみたいなので、カナダでは一般的なんでしょうか。 発酵室は見せてもらわなかったのですが、恒温室となっているそうで、エールの温度で発酵させるとのこと。 そういう意味で厳密にはラガーはラガービールではないことになってしまいます。 気になっていた瓶詰機について聞いたところ、最近ようやく中古で購入したとのことでした。 まだきちんと動いていないようで実際の製品はサーバーから注いで瓶詰めをしているとのことですが、時期に動き出すようです。
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2階奥のカウンター。 この日のビールラインナップ。左から「ラガー」「エール」「スタウト」「ライトブラック」「インディアペールエール」。 お土産用ビールには用意されていなかったので最後に「ライトブラック」を注文。
さて、2階のビアホールに行ってビールの試飲です。 この日にあったビールは5種類。 レギュラー3種類に加え、限定醸造が2種類。 限定醸造は色々と変わるそうですが、サーバーが5台しか無いそうで同時に飲めるビールは最大でも5種類程度とのことでした。
  • ラガー
    キレイな黄金色。泡もきめ細かくクリーミー。 ちょっと華やかな感じでクリーンさに欠ける。
  • エール
    カラメルモルトの香り。モルティでホップのキャラも良く出ている。 少々酸味あり。
  • スタウト
    コーヒーライクの香り。ローストモルトの味が良く出ている。フルボディでドライではない。
  • ライトブラック(限定醸造)
    チェリーのようなドライフルーツのような香り。スムースだがホッピーなビール。少々渋味。
  • インディアペールエール(限定醸造)
    ちょっとチーズの香り。口当たりはスムースだがかなり渋味あり。
名残惜しかったので、お試しセットの後は瓶詰めの製品が無かったライトブラックをグラスで注文しました。
帰り際に瓶詰めしたビールを8本購入。 大きめの箱をもらってこれまで買いためて持ち歩いていたビールや買い込んだお土産、不要な服等も一緒に梱包してもらい自宅に送りました。 こう言う所だとコンビニなんかより遥かに安い契約料金で送ることができるので旅行に行った際にはお願いしてみると良いと思います。 ちなみに上記の荷物はクール代込みで1400円でした。
item 札幌→東京
東京までの電車の中で最後のビールを飲みました。
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札幌駅に入線する北斗星2号。 今夜泊るB寝台個室。 検札とともに渡された部屋の鍵。
きっぷの関係上、帰りは北斗星2号を利用しました。 今回使ったきっぷ「ぐるり北海道フリーきっぷ」は有効期限内に乗った列車は終着駅まで乗れるというルールがあるので、今回のように最終日に寝台車に乗って東京へ戻ると言うのは安く、長く北海道を旅行する上での常套手段だそうです。 この切符では北斗星号のB寝台個室が使えるのでちょっと得した気分が味わえます。
17:00過ぎに札幌を出発した列車は、新札幌のあたりで往きに乗ってきたスーパー北斗とすれ違いました。 北海道入りしたのが昨日のように感じられ、長いようで短かった道東のビール旅を思い起こさせながら列車は進んで行きます。
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ミニロビーカーにはコンセントがあるのでモバイラーにはありがたい。非公式ながら食堂車のテーブル下にもライト用のコンセントがある。 食堂車「グランシャリオ」。パブタイムに入ったが客はほとんどいなかった。 サッポロ・クラシックとつまみ。
寝台車は寝ているうちに到着してしまうので楽と言えば楽ですが、上野までは16時間もあります。 記憶があるうちに旅行記を書き上げてしまおうと思いパソコンを広げました。 北斗星は1・2号がJR北海道所有、3・4号がJR東日本所有だそうで、編成がちょっと違います。 今回乗った2号にはロビーカーは無く半分だけロビーとなったミニロビーカーが連結されています。 どの編成も設計が古く、コンセントがあまり設けられておらず電源は確保には苦労しますが、このミニロビーカーには非公式ながらコンセントがあるとのことで早速キープ。 車窓から流れる景色を見ながらパソコンを使うのもなかなかオツなものです。
ミニロビーカーの隣の食堂車「グランシャリオ」は早い時間帯は予約制となっていますが、21:00〜23:00はパブタイムと称した一般開放になります。 さすがに要予約のフランス料理(7,800円)は食べられなかったのですが、せっかくなのでパブタイムくらいはと思い行ってみることに。 食堂車には先客が1名いただけでかなり閑散としていました。 22:00過ぎに部屋に戻るまでに、さらにカップルが一組来ただけでそれ以外の客は無かったようでした。 こんなんで経営が成り立つのかちょっと心配になってきました。
メニューにドラフトビールがひとつあり、さすがに北海道発着の列車らしくサッポロ・クラシックでした。 最後は大手ビールで締めとなってしまいましたが、なかなか美味しく頂きました。 以下、列車内で飲んだビール。
ピルスナー[小樽ビール]
透明なグラスでないので色は良くわからないが薄い黄金色。硫化臭はほとんど感じられないレベル。良くラガーリングされているのか。モルトとホップが混ざったような香りでどちらかと言えばモルトの香り。モルティでホップの苦みがしっかり効いておりクリーン。
クラシック[サッポロ]
冷たいからかほとんど香りは感じられない。 モルトの味とホップの味が良くバランスしているが足しようモルトの方が強い感じ。 缶とドラフトでこれだけ同じ味にできるところはさすが大手。
写真は明日以降。
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