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9月29日(金) 【ルイビル周辺のブルワリー】[現地時間:9月27日]
◆ Woodford Reserve Distillery
せっかくケンタッキーに来たのでバーボンの蒸留所を訪ねてみました。
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牧場の奥にあるWoodford Reserve Distillery。 メインの建物。ここでツアーの受付やグッズの販売をしている。 ゲートにあったレリーフ。マークは“L”と“R”だが正式名称は“Woodford Reserve Distillery”だった。
昨日のAlltech's Lexington Brewingで教えてもらったにもかかわらず場所がわからなくたどり着けなかった蒸留所。 その後、Browning's Breweryでも“L&G”のマークがあったのでとても気になっていたので、サイトを調べたところ何となく良さそうだったので朝一で行って見ることにしました。
昨日レキシントンから来た道を引き返すようにインターステート64号をレキシントン方面に向かいます。 一時間もかからずに州都Frankfortの出口に到着。 ここから下道をVersailles方向に向かいます。 この出口とVersaillesの街の間に目指す蒸留所があると言うことはLexington Brewingで書いてもらった地図の通りです。 しかしながら昨日は入り口が分からずに通り過ぎてしまっているので無事に着けるかちょっと不安。 自動車のスピードを控えめにし看板を見つけながら走ると“Woodford Reserve Distillery”と書かれた看板を発見。 教えてもらった“L&G”という看板が出てくるのかと思っていたのでちょっとビックリです。 「昨日は敗因はここにあったか!」と妙に納得して細い道を右折しました。
気持ちの良い牧場の中の細い道をしばらく走り、木々が出てきたなと思ったところに蒸留所が出現しました。
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蒸留所ツアーの風景。案内の人も楽しく喋っているので、英語がわからなくても楽しくなってくる。 バーボンの元となるサワーマッシュ。バーボン造りでは発酵中のもを“マッシュ”と呼ぶらしい。 ポットスチル型の蒸留器。これら三つの蒸留器を使って3段階で蒸留されるらしい。
到着したのがちょうど11時を回ろうとしたところ。 11時からのツアーには間に合わないかなと思い、外で写真を撮っているとO窪氏が「ツアーが始まるから早く!」と呼びに来てくれました。 どうやら間に合うようで、早速ツアーに合流しました。
ツアーは参加料$5。 まず最初に蒸留所の歴史をまとめたビデオを見せられ、その後で蒸留所内をめぐります。 平日の昼間だと言うのに老人を中心とした参加者が結構いました。 このように商業化されている点はそこら辺のマイクロブルワリーのツアーとは全く違います。 さすがに金を取っているツアーらしく案内人もとても楽しそうな感じで流暢に喋っていました。
まず最初に見学したところはマッシュを造っている所。 まずは原料となるコーン、ライ麦、大麦(モルト)を前にして原料の説明から始まり、バーボンの話に入っていきます。 バーボンはケンタッキー州、インディアナ州、ミズーリ州で造られているそうで、そのうちの96%がケンタッキー州で生産されているとのこと。 『つまり世界のバーボンの96%がここケンタッキー州で造られている』と強調して説明してくれました。
すぐ横にはバーボンの元となるマッシュを発酵させる巨大な木樽が置いてありました。 木樽の周りは中二階構造となっており、上がると発酵の様子が見られるようなっています。 サワーマッシュと呼ばれるこの“もろみ”はバーボン独特の製法だそうで、ビールで言うところのマッシングに6時間かけ、発酵は75Fで行われるとのこと。 最終的にでき上がる“もろみ”のアルコールは8〜9%だそうです。
でき上がった“もろみ”は(たぶん濾過した後だと思いますが)隣の部屋にある蒸留器に移されます。 ここではポットスチル型の蒸留器が3台使われており、3回蒸留することによりアルコール度を高めるとのこと。 最初の蒸留ではアルコール度25%までしか蒸留できないそうですが、3回終わった後には79%にもなるそうです。 樽に詰める前には少し薄めて40%にしているとのことです。
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蒸留されたバーボンが眠る蔵。ここでは一度入れたら動かさないらしい。 ツアーの後で出されたテイスティング用のバーボン。本当にちょこっとだけしか出てこない。 オリジナルグッズのコーナー。非常に沢山のグッズがあるのはさすがだ。
蒸留で得られた無色透明の液体(これをニューポットと呼ぶそうです)はホワイトオークの新樽に詰められ、貯蔵庫となっている隣の建物に移動されます。 レールの上を転がして隣の建物まで移動するそうで、建物と建物の間にはレールが敷かれていました。
石造りの貯蔵庫は入ると少しひんやりとした感じ。 天井も高くその天井ぎりぎりまで樽が積まれていました。 段数にして10段くらいかと思われますが、まさに見上げると言った感じです。 これだけ積むのはかなり大変かと思われますが、さすがに手ではなくリフトを使っているそうなので想像していたほど大変ではなさそうです。
さらに隣の建物にあるボトリング施設を見学してツアーは終了。 最後にビジターセンターに戻りほんの少しのテイスティング用バーボンが出されました。 マイクロブルワリーのツアーでは酔っぱらう程のビールを飲ませてくれるのも珍しくないので、このテイスティング量の少なさには正直驚きました。 このあたりがきちんと商業化されたツアーとの違いなのかなあと思いました。
最後に軽くお土産物屋を覗きましたが、これがまた信じられない程の種類と量のグッズが並んでいました。 値段もかなり良いモノばかりで、冷やかしただけでルイビルに戻りました。
◆ Bluegrass Brewing Company
ルイビルに戻りまずはBBCに直行です。
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Bluegrass Brewing Companyは“BBC”として良く知られている。このブルーパブの他に工場がある。 カウンターの中にはドラフトタワーの他ハンドポンプも見える。 醸造設備を目の前にしたテーブル席。昼過ぎで誰もいなかった。
“BBC”の愛称で親しまれているBluegrass Brewing Companyは地元のビール好きの間では結構有名な店のようで、Lexington BrewingやBrowning's Breweryでもその名前を聞いたほどです。 特にBrowning's Breweryでバーボン・バレル・インペリアル・スタウトを飲んだときに、カウンターのお姉さんに「BBCのバーボン・バレル・インペリアル・スタウトは素晴らしいぞ」と聞いたのでどんなビールが出るのか楽しみにしていました。
Woodford Reserve Distilleryを13:00過ぎに出て小一時間のドライブでルイビルの町中にあるBBCに到着。 真黄色とても目立つ建物です。 入り口正面から見て右手の通りに面した側に醸造所が設けてあり、到着したときはちょうど仕込みの最中でした。
おなかも減っていたのでちょっと遅めの昼食もかねて早速店内へ。 カウンターに座りまずビールを注文。 ビールリストを見るとかなり色々なビールがラインナップされていました。 ちょっと迷ったのですが、目の前にハンドポンプがあったので、まずカスクコンディションを頼んでみました。 これがかなりホッピーで渋いビール。 本当に美味しいビールが出てくるのか不安になる一杯でした。
つまみなども注文してビールを飲みながら待っていると、カウンターのおじさんが醸造所を見学させてくれると言うので早速見学させてもらうことにしました。
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15バーレルの仕込み釜。 ずらりと並んだ15バーレルの発酵槽。他に7バーレルの発酵槽もある。 イーストを培養するタンク。ケグを改造したものか?
まず最初にブルーハウスを案内してくれました。 通りに面して長細く区切られたブルワリーのほぼ中央部に置かれていた仕込み釜は15バーレルとのこと。 先ほどまで仕込みをしていたのでまだ釜が熱い状態でした。
ここから奥に向かってほぼ一直線にファーメンターが並べられています。 サイズは仕込み釜と同じ15バーレル。 これが7基程と容量的に半分の7バーレルファーメンターが2基ありました。 高比重ビール等は後者の小さなファーメンターを使って少量バッチで作っているとのこと。 またブルーハウスの倍以上のファーメンターが無いことからフラグシップのビールでも段仕込みはしていないものと思われます。
マイクロブルワリーでたまに見かけるイースト培養タンクも発見。 こちらで使っているのはケグを改造したようなタンクで、コーネリアスケグの様なトップに加え側面底部にはバルブも溶接されていました。 こちらでは通常3種類の酵母を使い回しいてるとのこと。 他にスペシャルなビールは別に酵母を調達しているようです。
ここのブルワリーで作られたビールは全てケグまたはカスクによる出荷(全てブルーパブでの消費かも知れません)で瓶詰め設備はありません。 しかしながら瓶詰めしたビールも存在しており、それらは野球場近く(泊まったホテルの近く)にある工場での製品ということです。
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ストレージタンク。ここには2基あったが他の場所にもいくつかあった。 カスク類を貯蔵してある冷蔵庫。バーボンカスクも見えるが店での提供は無くとても残念だった。 ルイビル名物のホットブラウン。店によって異なる模様。
ストレージタンクはスペースの関係からか分散しておいてありました。 写真のようにケグの保管庫も兼ねた冷蔵庫で、ホップも保管されていました。 パブで出す食材も置いてあったりして何でもありといった感じの冷蔵庫です。
さらに外には別の冷蔵庫が設置されていました。 こちらはカスク用と言うことで温度が高めにセットされているようで、カスクコンディションの他バーボンバレルコンディションも保管されていました。 写真に写っているバーボンバレルに入っているのがお目当てのインペリアルスタウトのようでしたが残念ながらパブでの提供はありませんでした。
さて、ツアーから戻りようやく食事です。 注文していた食べ物類もすでにでき上がってきており、少々さめてしまっていました。 店によって若干違うルイビル名物ホットブラウンを食べながらビールを堪能しました。 ビールの種類はかなり多く、ミードなんかもありました。 最初のカスクコンディションエールで危惧したような凄いビールばかりでなく、なかなか良くできたビールが多くありました。
以下テイスティングノート。
  • American Pale Ale (Cask)
    運ばれてきた時からすごいホップの香り。濁っている。ホップが強烈。渋い薬のよう。
  • American Pale Ale
    ホップの香りはしっとりとした感じ。クリア。モルトの味だがドライなフィニッシュ。少し渋め。
  • Summer Wheat
    ライトなウィートビール。香りも弱くボディも弱い。
  • Becca's Belgian Blonde (Belgian Blond)
    ベルジャンの香り。味もベルジャンでライト。
  • Oktoberfest
    濁りあり。モルトの香りだが硫黄の香り。ホップキャラが結構あるが甘い。
  • Chris' Malt Liquor (Malt Liquor)
    モルトの香りと硫黄の香り。クリアー。ハスキーな渋味。ホップキャラは感じられない。
  • Alt Beer (Alt)
    モルティ。カラメルモルトの香り。ドライでボディは弱め。
  • Dark Star Porter
    コーヒーライクな香り。コーヒーっぽい味で少々酸味あり。
  • Rasberry Mead
    ラズベリーの甘い香り。飲んでも甘いがなかなか良いスパークリング・メロメル。
  • Uborfest
    9.2%の強いビール。モルトの香りに少しホップのキャラもある。ホッピーでアルコールが強い。
  • Nut Brown Ale
    カラメルモルトの香り。スムースでモルティ。トラディショナルな感じのビール。
◆ Liquor Barn
ついでに酒屋にも寄ってみました。
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ルイビルでは最大規模の酒屋“Liquor Barn”。ルイビルには3軒ほどあるらしい。 ビール品揃えは今回南部で寄った酒屋では最も多かった。 量り売り用のタップ。ブルーパブ以外の量り売りは初めて見た。
ルイビル周辺では最大規模を誇る酒屋がここLiquor Barnです。 サイトによればルイビルに3軒、レキシントンに3軒の店があるとのこと。 その中BBCから最も近くにあると思われる店舗に行って見ました。
地図で見るとBBCから5マイル程度の距離のところに目指す店舗があります。 途中、日本にあるのとなんら変わりないケンタッキー州のケンタッキーフライドチキンの店舗を横目で見たりしながら自動車を走らせること約10分。 到着したところはちょっとしたショッピングモールでした。 その高速道路よりのところにLiquor Barn Hurstbourne店がありました。
店内はかなり広く6パックでのビールはもちろんのこと、一本ずつのバラ売りの品揃えも豊富でした。 通常の商品棚の他にもウォークイン冷蔵庫内にはちょっと高級なビールやケグもありました。 面白かったのはビールの量り売りのコーナーです。 自分でグローラーに詰めてレジに持って行くというシステムのようで、ビールのラインナップは地元からDogfish Head等の有名どころまで結構の充実ぶり。 銘柄に関係なくグローラーひとつで$6.99という値段もうらやましい設定です。
ここで先ほど飲めなかったBBCのバーボン・バレル・エイジド・インペリアルスタウトの瓶を発見。 2本しかなかったので全て買い占めてしました。 他のメンバーもDogfish Headの120 minuites IPAをかなりの安値で買えてしまうという嬉しいハプニングもありました。 翌日飛行機で移動と言うのにまたビールを買ってしまいました。
◆ New Albanian Brewing (Rich O's Public House Restaurant & Taproom)
橋を渡ってインディアナ州のパブにも行ってみました。
写真をクリックすると拡大します
New Albanian Brewingとタップルームが入っている建物。左手奥にブルワリーがあるようだが定かでない。 タップルームの店内。こじんまりとした感じ。 本日のゲストビール。かなりビールが楽しめる。
オハイオ川に面する都市ルイビルは人口50万人のケンタッキー州最大の都市。 これに周辺の街を加えて約130万人の都市圏を形成しています。 その一角をなすのが川向こうに位置するインディアナ州の都市New Albanyです。 ここにあるNew Albanian BrewingをBBCのバーテンダーが勧めてくれたので行ってみることにしました。
州越えとは言えLiquor Barnから15マイルほどの距離。 高速道路を使えばすぐですが、ちょうどラッシュの時間となっていて道が少々混んでおり思ったよりも時間がかかりました。 ようやく到着したところはちょっとした住宅街のようなところ。 所々に店らしきものが点在しており、そのひとつが目指すNew Albanian Brewingでした。
ブルワリーこそNew Albanianと名前が付いていますが、パブはRich O'S Public Houseと違う名前が付けられています。 入り口を入るとこじんまりとしたパブと言った感じ。 ここは自分のところのビール以外にもゲストビールが充実しており、50本近くのタップがあるという噂でした。 しかしながらカウンターは奥に隠れていて噂のタップはついに拝むことが出来ませんでした。
まずここのオリジナルビールを注文。 ひとつひとつに凝った名前が付けられており、いったいどんなスタイルなのか分からずひと通りテイスティンググラスに持ってきてもらうことにしました。 ビールの出来はいまいち。 とてもハーフやパイントで飲む気にはなれませんでした。
幸いなことにここはゲストビールがかなり充実していたので皆でゲストビールを注文しました。 Foundersのビールがあったので迷わずそれに決めました。 メンバーの注文したゲストビールを飲ましてもらいましたが、どれもオリジナルビールより良いコンディション。 特にTwo Hearted Aleはホッピーさが強いものの渋味が出ていなくとても美味しくいただけました。
以下テイスティングノート。
  • Croupier (English IPA)
    ホップの香りがあるが弱い。ホップの味で少々納豆っぽい。
  • Mt. Lee (California Common)
    モルトの香り。モルティでホップのキャラはミディアム程度。ボディもミディアム。
  • Hoptimus (Imperial India Pale Ale)
    ホップの香りが強い。飲むとホップキャラが強くボディも強め。渋い味はほとんどない。
  • Artemsia (Mugwort Ale)
    スパイスの香り。モルティで後味はヨモギ。
  • Elector (Imperial Red Ale)
    ホップの香りだが弱め。モルティ。ホップ味は弱め。
  • Community Dark (Dark Mild Ale)
    ローストモルトの香り。ちょっと酸っぱい香り。スムースだが後味に酸味。
  • Old 15-B (Robust Brown Porter)
    ロースト麦芽の香り。酸っぱいがスムースな感じ。
以下ゲストビールのテイスティングノート。
  • Red's Rye [Founders]
    ホップの香り。モルティでホップの味も良い。渋くなく後味はスッキリしている。ライの感じは特になし。
  • Alpha King [Three Floys]
    しっとりとした感じのホップ香。ホッピーだが渋くない。
  • Two Hearted Ale [Bell's]
    ホップの香りが良い。アメリカンエールの独特な香り。スムースで渋味もなく良い出来。
  • Stone IPA [Stone]
    これもホップの香りが良い。飲んでみてもホップが良く効いている。モルティ。
  • Kalamazoo Stout [Bell's]
    チョコレートの香り。味もチョコレート。とても良い出来。
◆ Cumberland Brews
最後はルイビルで最も小さいブルーパブです。
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とてもこじんまりとしたブルーパブの入り口。右手にブルワリーがある。 店内もかなりこじんまりとした感じ。 ハーフパイントで注文したビール。
インディアナ州から再びケンタッキー州に戻り、最後に残ったCumberland Brewsに向かいました。 ここはルイビルで最も小さなブルワリーで川崎市・鷺沼にあるバーボン・バー・サルズの店長お勧めと言うことでちょっとばかり期待できそうです。 市街地の大きな商店通りに面してブルワリーが立っています。 面している通りは交通量もそこそこある割に店には駐車場は無く路駐しなければならないようでしたが、ちょうどタイミング良く店の前に空きがあり、すんなり駐車できました。
店に向かって右側にブルワリーがあり、左側がパブとなっています。 見るからに小さな店で、ルイビル最小という触れ込みにも納得。 店内もこじんまりとしており、テーブル席とカウンター席を合わせても30席にも満たなそうな感じです。 カウンター席に座って早速ビールを注文しました。
ビールは全部で5種類。 これにミードが一種類あり合わせて6種類。 全体的に悪くは無いビールでしたが期待していたほどではありませんでしたが、アットホームな雰囲気はかなり良い感じです。
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カウンター越しに見える発酵槽。仕込みサイズは62ガロンとのこと。 ブルワリーでは作業中だった。手前がマッシュタン、中央がブルーケトルと思われる。 店内奥に掲げられたメニュー。
醸造設備は62ガロン。 店内からはマッシュタン、ブルーケトル、ファーメンターが見えました。 ちょうど仕込み釜からチラーを通してファーメンターにウォートを移している最中だったようで、大きなカウンターフロー式チラーの様なものを使用していました。 ホットリカータンクが見当たらなかったのですが、多分ブルーケトルと兼用になっているのではないかと思われます。 ファーメンターは4基で、ちょうどカウンターの裏辺りにあります。
ここでは珍しくハーフパイントのグラスがお土産品として売っていたので買い求めました。 しかしながら黄色は数が余りないようで、メンバーが先に買ってしまったため売り切れ。 仕方なく沢山ありそうな白をひとつ買ってホテルに戻りました。
以下テイスティングノート。
  • Cream Ale (OG:1.042 ABV:5.0%)
    硫黄っぽい香り。ボディは弱くホップキャラも弱い。
  • Pale Ale (OG:1.056 ABV:5.9%)
    ホップの香りが良い感じ。ミディアムボディでモルトキャラが強い。
  • Nut Brown (OG:1.054 ABV:5.6%)
    ナッツのようなチョコのような香り。ローストモルトとカラメルモルトが良い感じに効いている。
  • Nitro Porter (OG:1.065 ABV:6.0%)
    ナッティな香り。色々な味がある。
  • Meade
    すごく濁っている。蜂蜜の香りと言うより変な香り。甘味はわりと控えめ。炭酸あり。酔っぱらう感じ。エステルか?
  • Matt's Red
    ホップの香り良し。味もホップが強いがモルトの味もしっかり効いていてなかなか良い感じ。渋味もほとんどない。
◆ ホテルで飲んだビール
明日は飛行機で移動のため、買い過ぎたビールを整理する形でガンバって飲みました。
Monty Python's Holy Grail Ale [Blacksheep]
ちょっと傷んだような香り。元はモルティな感じか。スムースなビール。
India Pale Ale [Avery]
落ち着いたホップの香りが心地よい。モルトとホップのバランスがとれたなかなか良いIPA。
Merry Monks' [Weyerbacher]
Belgian Style Golden Aleで9.3%。バナナの香り。モルティだがかなりドライなのでボディはあまり強く感じない。加えて酸味もあるのであまりアルコールが高いように感じない。
Eight Ball Stout [Lost Coast]
チョコレートっぽいロースティーな香り。飲んでみると酸味が感じられ、後からロースティーな味が来る。
Hop Ottin' India Pale Ale [Anderson Valley]
ホップペレットのカスのようなホップの香り。モルティだが薬のようなホップの渋味がいつまでも残る。
Bourbon Barrel Ale [Altech Kentucky]
色はとてもクリア。バーボンの香り。ボディは弱く、バーボンの水割りのような感じ。
本日のベスト:Bell's“Two Hearted Ale”
久々に飲んだBell'sのフラッグシップビール。 Bell'sのバーで飲んだ時はあまり良いと思わなかったが、スムースでとても良いアメリカンエール。 地元ブルワリーのビールがベストでなく残念。
9月28日(木) 【ルイビルへ】[現地時間:9月26日]
◆ Mac Authority
ナッシュビルにあったApple専門店です。
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高速道路のすぐ脇にあるMac Authority。今どきこういうショップがあるのも珍しい。 店内はiPodやMacintoshで一杯。 レジで支払うときに「昨日も来たね」と言われた。
昨日も寄ったApple専門店Mac Authority。 今どきApple Store以外でAppleの製品をメインに扱っている店と言うのも珍しく、メンバーがちょっと買いたいものもあったので昨日に引き続き寄ってみました。
高速道路を走っていて偶然見つけられたほど高速のすぐ近くにあり、インターからもすぐのところに位置しています。 店に入るとMac Pro等のMacintoshやiPod、それらのアクセサリーなどかなりの品数が置いてありました。
ちょっと欲しいなあと思うものもいくつかあったものの、取り立てて今必要としているものは無かったので何も買わなかったのですが、ウチにあるradioSHARKが壊れていたことを知っていたならここで買ったのに〜と帰国後に後悔しました。
◆ Alltech's Lexington Brewing
ルイビルに行く前にレキシントンのブルワリーに直行しました。
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これぞ“ケンタッキー”という雰囲気に包まれた工場。右側の入り口がショップ。 色々なグッズが並ぶショップ。写真正面が最後にビールを飲ませてくれたパブの入り口。 20バーレルの仕込み釜。
準備段階でバーボン・バレル・エイジドビールを造っているブルワリー探したところ、ここが造っているという情報をmixiのコミュニティでもらいました。 場所はレキシントンにあり、ちょっと今回のコースからそれるので多分行けないだろうなと思っていたのですが、前日にサイトを確認したところブルワリーツアーをやっていると明記されていたのでちょっと遠回りですが寄ってみることにしました。
Mac Authorityを出たのが11:00過ぎ。 カーナビによるとレキシントンまでは約200マイルあります。 ブルワリーツアー開始が15:00なので高速道路で行けば余裕で着きそうな感じですが、ナッシュビルとレキシントンでは時差が1時間あるため実質3時間弱しかありません。 途中、マンモスケイブ国立公園も見たかったのですが、そんなモノに目もくれず、80-90mphで飛ばして何とかブルワリーに到着。 これぞ“ケンタッキー”という雰囲気の中にブルワリーはありました。
到着した時間が15:00ちょっと前だったので、すぐにブルワリーツアーが始まりました。 参加者はさすがに平日とあってか我々4人だけ。 まず最初は工場の見学です。
ここで使われている設備は写真右からマッシュタン、ケトル、ホットリカーとなっている模様。 サイズは20バーレルとのことで、年間生産量は2400バーレル。 単純に計算して120回仕込んでいることになります。
写真をクリックすると拡大します
ファーメンター。発酵は5〜6日でその後1日のダイアセチルレストが入るらしい。 ラガーリングタンクは横置き。 こちらはバーボン・バレルでエイジングするための冷蔵庫。バッチによって違う蒸留所のものを使うそうで、微妙に味が違うらしい。
ファーメンターは2000gallonが2基、1100gallonが1基。 5〜6日で主発酵を終え、ダイアセチルレストを1日置いた後でストレージタンクに移送されるそうです。 ビールの液種としては2種類なので発酵の早さも考えると十分な大きさかと思われます。 ストレージタンクはよくある横置きタイプを使っていました。
ストレージを終えたビールはフィルターを通して、ブライト・ビア・タンクに移送されます。 バレル・エイジド・ビールはここでバーボン・パレルに移され、別の冷蔵庫に保管されるとのことですが、この工程がフィルターの前なのか後なのか定かな記憶が残っていません。 常識に的に考えるとフィルターの前に分けられるように思うのですが…
瓶詰めのラインも見せてもらいました。 こちらは驚くほど速いと言うわけではなく、1パレット(24本×84ケース)の瓶詰めに4時間かかるそうです。
写真をクリックすると拡大します
大きなパーティなどに使う“SHREWSBURY HALL”。一般には開放されていない。 ホールの横にあるバー。こちらも一般には開放されていない。 ブルワリーツアーの最後にビールを頂いた“Byrne's Pub”。こちらもブルワリーツアー以外での解放は無い模様。
サイトによればこのブルワリーの名前である“Lexington Brewing”は歴史はかなり古いみたいなのですが、色々とオーナーが替わっているようで、その度にビールのラインナップも一新されているようです。 現在の親会社であるAlltechはレキシントンを本拠地とする生化学関係の会社だそうで、イーストの生産も行っているとのこと。 ここのビールはその会社が作ったイーストを使用しているそうです。
このブルワリーにはパブやホールも併設されているのですが、それらは全て親会社のレセプション等に使われているとのことで、ブルワリーツアーの後にちょこっとビールを飲ませてくれる以外は一般開放は行っていないそうです。 ツアーの最中にホールやパブを見せてもらったので写真だけ掲載しておきます。
最後にビールですが、大きく分けて2種類のビールを製造しています。 ひとつはケルシュ、もう一つはアイリッシュ・レッドとイングリッシュ・ペール・エールの中間的なビール(アルトかと思ってました)とのこと。 さらに後者をバーボン・カスクで寝かせたビールがバレル・エイジとビールとして別に販売されています。
以下テイスティングノート。
  • Kentucky Light (Kolsch)
    スパイシなーホップの香り。 ザーツとハラタウを使っているとのこと。 クリーンなビール。
  • Kentucky Ale
    スパイシーなホップ香。 こちらはファッグルともう一つ忘れたホップを使用。 モルティだがボディはそれほど強くない。
  • Kentucky bourbon Barrel Ale
    Kentucky Aleをウイスキー樽で寝かせたもの。 ウイスキーの香り。味もウイスキー。 ボディはライトからミデアム程度で、良くあるバレルエイジドビールに比べて低い。
見学を終えてお土産物を買っているときに、案内してくれた人に「これからルイビルに行く」と言ったところ、ぜひ蒸留所見学すると良いと助言をもらい、地図まで描いてもらいましたが、結局場所がわからず、寄れず仕舞いでした。
◆ Browning's Brewery
最後は夕食をかねてホテル近くのブルワリーに行きました。
写真をクリックすると拡大します
Browning's Breweryが入っている野球場“Slugger Field”。マイナーリーグの球場なのにかなり大きい。 球場が出来たのは2000年とかなり最近のことらしい。 入り口前あったPee Wee Reeseの銅像。ここをホームにしているチーム出身か?
ルイビルに到着したのは18:00も回った頃。 サマータイムに加えて、ナッシュビルとほとんど変わらない経度にもかかわらず−1時間の時差があるため、とても日が長く感じられます。 少しだけ得した気分です。 ケンタッキー州の初日なのでどこかのブルーパブに行こうと言うことになり、ホテルからも歩いて行けるところに行くことにしました。
ホテルから歩いてブルーパブに向かうとすぐに現れたのがルイビル・バッツの本拠地Slugger Field。 バッツはメジャーリーグに所属するシンシナティ・レッズ傘下AAAのマイナーリーグ所属にもかかわらずかなりの規模の球場で、ちょっとびっくり。 このSluggerと言うのはメジャーリーガーも愛用しているバットの製造メーカーと聞いて、ちょっと納得しました。 どうやら近くにはバットの博物館もあるようです。 目的のブルーパブ“Browning's Brewery”はそんな球場の中に入っているパブです。
パブの位置はホテル側から見ると正面の反対側にありました。 歩いていると、球場の入り口に何やら銅像が。 銅像にはPee Wee Reeseと書いてありましたがこれが誰だかわかる由もありません。 後で調べたところによると、ロサンゼルス・ドジャースに在籍していた殿堂入り選手だそうで、永久欠番1を持っている人だとのこと。 また、この球場がオープンしたのも比較的最近だと言うこともわかりました。
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球場の端にBrowning's Breweryがあった。 入り口の歩道側にはテラス席が設けられている。 この日のビールメニュー。
そんな感じで歩いて行くとすぐに反対側に到着しました。 歩道にはテラス席が設けられており、飲食店があると言うことはわかるものの、醸造設備は全く見えないのでそれがブルーパブだとはわかりません。 すでにこの時点で20:00になろうと言うのにこの明るさです。
この日は野球の試合は無かったからか、テラス席には一組だけでかなり閑散とした雰囲気でした。 店に入っても同じような感じで、割と広めのイス席に座っていたのは数組で、カウンター席にも一人くらいしかいませんでした。 店内のあちらこちらに大きなテレビが置かれており、スポーツバー的な雰囲気。 試合のある日は球場に入らず、ここでビールを飲みながら観戦している人も大勢いるのではないかと思われます。
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イス席はこんな感じ。あちらこちらに大型テレビが置いてあり、スポーツバーの雰囲気が漂う。 カウンター席から見上げると醸造設備が目に入ってくる。 球場側から見た醸造設備。3階にブルーハウス、2階にファーメンター、1階にレストランと3階建てになっている。
早速カウンターに座ってビールを注文。 この日あったビールは全部で6種類。 歩いて帰れるのでパイントグラスで注文しました。 ビールはそれほど悪いという感じではなかったのですが、グラスに洗剤でも残っているのではないかと思われるほど全体的に薬臭さを感じました。 これはちょっと残念でした。
カウンターから見上げると2階部分に醸造設備がガラス越しに見えるようになっています。 ここから見えるのはファーメンターだけですが、球場側の入り口外から見ると3階建てとなったブルワリー全体を見ることが出来ます。 ブルーハウスは3階にあり、そこで醸造したビールを2階のファーメンターで発酵し、最後に1階で提供するという重力を上手に利用した設備となっています。 サイズ等は見えなかったのでちょっとわかりませんでした。
ビールを飲んでいるとカウンターの横に先ほどのレキシントンからルイビルに向かう途中で寄ろうとした蒸留所“L&G”のラベルを発見。 カウンターのお姉さんに聞いたところ、バーボン・バーレル・インペリアル・スタウトはここのバーボン・カスクを利用しているとのこと。 レキシントンのブルワリーでも勧められたし、ここでもカスクを使っているということで、この蒸留所に行ってみたくなってきました。
以下テイスティングノート。
  • Saint Hildegard Helles Lager (Munich Helles)
    泡が少ない。消毒液の様な香り。 モルティでホップキャラもそこそこある。 後味にホップ由来の(?)エグ味の様なものが残る。 暖まるとDMSが強くなってきた。
  • Louis XVI Guillotine ESB Ale (Extra Pale Ale)
    これも薬臭い。 ホップのキャラは強烈で渋い。モルティでミデアムボディくらい。
  • Fleur de Lis India Pale Ale
    カラメルモルトっぽい香りもするが汗臭さがある。 ホップのキャラは強いがESBほど渋味はない。
  • John Shield's Blacksmith Porter
    ロースティーなモルトの香りと少し酸っぱそうな香り。 飲んでも少々酸味を感じるがポーターとしては起用範囲か。
  • Oktoberfest
    薬っぽい香りが強いがモルトの香りもする。 味もモルティ。
  • Bourbon Barrel Imperial Stout
    初期糖度28P。L&Gのバーボン樽を使用。4週間寝かせているらしい。 バーボンの香りが強烈。 飲んでも最初はバーボンで後からチョコレートっぽいスタウトの味が来る。 ドライなフィニッシュ。
◆ ホテルで飲んだビール
Wee Heavy Scotish Style Ale [The Duck-Rabbit]
モルトの香りが強い。ちょっとシェリーっぽい香り。 味もモルティで甘味が良い感じで残る。
Black Mocha Stout [Highland Brewing]
コーヒーのようなロースト香。 割とドライな飲み口で、あとに少々酸味が残る。 クリーンなビール。
本日のベスト:Alltech's Lexington Brewing“Kentucky bourbon Barrel Ale”
Browning's Brewery “Bourbon Barrel Imperial Stout”やホテルで飲んだビールも良かったが5%程度とごく普通のアルコール度をもつビールをベースにしたバレル・エイジドという意外性に一票。 風味や味はバーボンそのものと言った感じだが、ボディがミデアム程度なので飲みやすい。 バーボンカスクでエイジングしたビールと言うと高アルコールを想像しがちだが、こういうのも面白い。
9月27日(水) 【ナッシュビルのブルワリー】[現地時間:9月25日]
◆ Yazoo Brewing
ナッシュビル周辺のブルワリー探査、最初はYazoo Brewingです。
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Yazooが入っている古いビル。かつては自動車が生産されていた工場跡地らしい。 ブルワリーの入り口は裏手にあった。すぐ横には貨物線が走る。 入り口から見たブルワリー。ちょうど仕込みの真っ最中だった。
今この地域で一番元気なブルワリーと思われるのがここYazoo Brewingです。 その勢いはビール新聞Southern Brewery News(だったかな?)の最新号にフィーチャーされている程で、計画段階からぜひ行きたいブルワリーのひとつでした。 しかしながらタップルームのオープンは木・金・土。 今回の滞在では全くかすりもしませんでした。 加えて工場見学もこの時にやるとのことで見学は絶望かと思われたのですが、ダメ元で訪問してみることにしました。
カーナビの指示に従い着いたところは廃虚ではないかと思われるほど古い建物の一角。 かつて自動車工場があった場所とのことで、ナッシュビルの観光協会か何かに史跡として指定されているようでした。 正面の入り口は鍵がかかっており入れません。 裏手にブルワリーがあり、作業している人がいました。 マッシングが終わり煮込みに入ったのかちょうどカスだしの最中でした。 この人にブルワリー見学をしたい旨を伝えると、40分後くらいになればOKとのこと。 いったんどこかで時間を潰して再び来ることにしました。
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10バーレル仕込みの釜。来年には場所を移転して20バーレルの釜を導入する予定とのこと。 同サイズのファーメンター。こちらで使っているファーメンターは10バーレル×4、20バーレル×2、30バーレル×1、40バーレル×2と数多くある。 ボトリング設備。一時間に60ケースの瓶詰めができるとのこと。
約束通りの時間に現れると先ほど応対してくれたブルワー氏が早速案内してくれました。 仕込み釜は10バーレル。 10、20、30、40バーレルと10バーレルずつ違った大きさの発酵タンクがそれぞれ4、2、1、2基あるとのこと。 トータル190バーレルの発酵タンクはかなりの規模です。 この他に冷蔵庫内に10バーレルのストレージタンクがありました。
製品は全てケグかビンに詰められるようです。 ケグ詰めは手動の機械を使って行なうのに対して瓶詰めはちょっとした瓶詰機を使っているとのこと。 一時間に60ケース(1440本と思われる)の瓶詰め能力有するラインとのことで10バーレルが2時間半で詰められる計算になります。
創業してからすでに三年経ったそうで醸造量も限界に達しつつあるのか、来年には移転を計画しているとのこと。 まだ確定ではないものの20バーレルの仕込み釜を導入するよていのようです。
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冷蔵庫の中には10バーレルのストレージタンクが5本設置されている。その間に見えるのはタップルームのタップに直結したケグ。 タップルームは残念ながら閉まっていた。営業日は木・金・土とのこと。 タップルームで飲めるビールリスト。町中に行けば飲めるとのことだったが…
見学が終ってお土産物を買いたいと言った所、タップルームに案内してくれました。 ビールも飲めるかと期待したのですがさすがにそれは無理っぽく、近くのビアバーまで我慢することに。 スーパーなどのグロサリーストアで購入できると言うことでした。 タップルーム内の黒板に書いてあるビール以外にGABFではスタウトを出すとのこと。 それもちょっと楽しみにしながら醸造所を後にしました。
◆ Beer Sellar (99 Flavors)
醸造所では飲めなかったYazooのビールを飲みにビアバーに行ってみました。
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ウイスキーバーレルと蒸留設備の模型がシンボルのLiqour Barn。 Yazoo Brewingから近い所にあるMidotown Wine & Spirits。 高いビルが建ち並ぶナッシュビルの中心街。この先の道沿いに目指すBeer Sellarがある。
15:00には今日から合流するO窪氏を迎えに空港まで行かなければならないのですがそれまでにもう少し時間がありました。 Yazooのビールが飲めそうなビアパブ“Beer Sellar”が街中にあるとのことだったのですがこちらは14:00オープンとのこと。 営業開始までまだちょっと時間があります。 時間調整のためにちょっと酒屋に寄ってみることに。 ネットで調べた結果、シングルボトルを売っている酒屋はナッシュビルには2軒あるとのこと。 まず最初はちょっと遠い“Liquor Barn”です。
ちょっと郊外に行った所にあるこの店は、店前にウイスキーバーレルと蒸留機のオブジェが目印となっています。 このオブジェが置いてある側の入り口はスピリッツ・ワイン売り場で、ビールの売り場は逆サイドにある入り口から入ります。 このようにスピリッツ・ワイン類とビール等の飲み物の売り場が完全に別れている店は、次に行った“Midtown Wine & Spirits”でもそうだったので州法か何かで規制されているのかも知れません。
店の奥にはちょっとしたホームブルー用品も扱っており、なかなか品揃えも多いのですがいまいちパッとしない感じ。 しかしながらシングルボトルでの販売はほとんど無かったのに加え、欲しかったYazoo Brewingのビールが2種類しかありませんでした。 仕方なくここでの購入は見送り、次の酒屋に期待することにして、店を後にしました。
次の酒屋は先ほど見学したYazoo Brewingの割と近くにあるようでした。 来た道を戻るようにドライブすると10分程度で酒屋に到着。 こちらもスピリッツ・ワイン売り場とビール類の売り場は明確に分離されていました。
ビール売り場に行くとこちらもさらにシングルボトルの扱いはありませんでした。 Yazooのビールも先ほどの店と同じ商品が2種類置いてあるに過ぎません。 『ひょっとして現在流通しているYazooのビールは2種類しかないのでは?』との不安がよぎります。 こちらでも購入は見送りです。
帰りがてらちらっとワイン売り場の方に足を運んでみると、なんとDogfishの90分IPAが売られていました。 他にもアルコールが高めのビールがちらほら見受けられました。 ひょっとするとアルコール度で売り場が分かれているのかも知れませんが、確認する術も無く店を後にしました。
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ダウンタウンにあるビアバー“Beer Sellar”。ここから地下の店へと入って行く。 カウンター内に設置されたタップ。マルチタップの店では段違いにタップを取り付けられていることが多い。 テーブル席。開店したてでまだほとんど客がいない。
2軒の酒屋に行ったことでちょうど良い時間となったので早速Beer Sellarのあるダウンタウンを目指しました。 テネシー州の州都でもあるナッシュビルは人口でこそメンフィスに及びませんが、郊外を含めた街の規模としてはメンフィスよりわずかに大きく、同州最大とのこと。 ダウンタウンにはさすがに高いビルが立ち並んでいます。 目指すBeer Sellarはそんなダウンタウンの中心街にあります。
通りには遠目にも目立ちそうな看板が出ており、ここから地下へと降りたところが店となっています。 この入り口に開店を待っている風な男性が二人立っていました。 入ろうとすると片方の男が親切にも「まだ開いてないぞ」と教えてくれました。 時計を見直してもすでに14:00を回っています。 「開店時間はとっくに過ぎてますが何か?」と言おうかと思ったところ、連れの男性もそのことに気付いたようで我々に続いて入店してきました。
入店してすぐにカウンターに座りメニューを見るとYazooのビールがありました。 しかし、先ほどの酒屋同様二種類しかありません。 タップがかなりあるにもかかわらずです。 仕方なく、この二種類とBoddington'sを注文。 出てきたビールはとても冷たく、暖まるまで味がわかりませんでした。
カウンターから見えるタップの数は50本近く。かなり多くのタップがあります。店内は地下だけあって薄暗い雰囲気です。さすがにまだ開店したばかりでほとんどお客さんはいませんでしたが、数名客がすでに来ていました。地元の人っぽい感じですがこの人たちはいったいどんな仕事をしているのか知りたくなってしまいます。
以下テイスティングノート。
  • Amariro Pale Ale [Yazoo]
    ホップの香り良い。モルティでホップの強さもバランス良い。
  • Dos Perros [Yazoo]
    弱いがモルトの香り。モルティだがスムースなブラウンエール。
  • Boddington's
    ニトロ。スムースで口当たり良い。缶で飲むのに似ている風味。冷たくて香りは良くわからない。
  • Sunrye [Red Hook]
    やはり冷たすぎで香りは良くわからず。ライの感じは全くといってよいほど無い。アメリカンウィートの様。
結局三人で4杯飲んだところで、飛行機の到着時間となり空港へと向かいました。
◆ Black Stone Restaurant & Brewery
いよいよ最も楽しみにしていたBlack Stoneです。
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駐車場から見た建物。建物の左手二階建ての部分がブルワリーとなっている。 ガラス越しに見たブルワリー内部。グレインミルは二階にある模様。 入り口から見た店内。目の前はカウンターとなっている。
公衆電話から携帯電話への話ができないというトラブルがありましたが何とかO窪氏を拾って今回のツアーで最も楽しみにしていたブルーパフBlack Stone Restaurant & Breweryへ向かいました。 ここはホームブルーの大先生であるDave Miller氏が経営しているブルワリーで、氏の本でホームブルーを本格的に学んだ者としてはまさに聖地と言っても過言ではありません。
空港から中心街に向かうように自動車を走らせ、10分ちょっとでブルワリーへ到着。 これだけ空港から近いと飛行機で移動するのも苦ではなくなるように感じます。 近くにはVanderbilt大学があるのですが、あまり学生街という感じはありません。
駐車場から建物を見るとガラス越しに醸造設備が見えます。 上部にグレインミル等が置かれた二階建ての構造となっている様です。 店内から見るとブルーハウスを中心に左手にホットリカータンク、右手に発酵タンクが4本と本当にこれだけかと思わせるほどシンプルにまとまとまった醸造設備です。 サイズはわかりませんでしたが7バーレル程度ではないかと思われます。 この他にカウンターの後ろにサービングタンクが2本ありました。 サイトによれば全部のビールがサービングタンクからサーブされているような書き方なので、他にもあるのかも知れません。
醸造設備ばかり見てても始まらないので、テーブル席に着いてちょっと遅めの昼飯を取りながらビールを飲みました。 全体的に良くできたビールで、さすが大先生の造ったビールだなあと感動しながら味わいました。 その大先生にひと目会いたいと思って、ウエイターにDave氏はいるかと聞いたところ「私がDaveですが何か?」と言われました。 「いや、オーナーのDave Miller氏のことですが…」と言ったのですがわからない様子でした。
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バーカウンター。 カウンターの奥に昔のビアエンジンのオブジェを発見。 今回初めて見たハンドポンプ。さすがにカスクコンディションのビールもあった。
食事も終わりメニューに載っているビールもひと通り飲み終わり会計を済ませ、店内を軽く見て回っていたところ、カウンター内にハンドポンプがあるのを発見。 今回のツアーで初めて目撃したハンドポンプ。 「ウエイターはその存在すら言わなかったのに…」と思いながらパイントグラスを一つ注文しました。 ドライホップの良く利いたスムーズなビールで、久しぶりにカスクコンディションを飲んだなあという感じでした。
グッズを買いながらレジにいた人にもう一度Dave Miller氏のことを聞いてみました。 それによると午前中に来てビールを造って帰っていく生活をしているそうで、夕方にはもういないとのことでした。 とても残念ですが、数年前にここに訪れた人にも同じようなことを聞いたのでもし氏に会いたいようでしたら午前中に訪問することをお勧めします。
以下テイスティングノート。
  • Chaser Pale (Kolsch)
    スパイシーなホップ香。飲んでもスパイシーなキャラが支配的。
  • Red Springs Ale (American Amber)
    ホップのしっとりと落ち着いた香り。モルティだがホップキャラも良く効いている。
  • Nut Brown Ale
    ロースト麦芽の香り。モルティ。ホップキャラは弱いがしっかりと着いている。
  • St. Charles Porter
    ロースト麦芽の香りがチョコレートの様。味も甘味が強くチョコレート。
  • Maris Otter Pale Ale
    ホップの香りは弱い。色はアンバー。モルティでホップフレーバーも弱い感じだが先に飲んだアンバーよりは強く感じる。後味に渋味みたいなものがある。
  • Harvest Ale
    モルティな香りが強い。飲むとホップと思われる味が後を引く。説明によるとVangardというホップを使っているとのこと。
  • Ded Springs Ale (Cask)
    会計を済ませてから初めてハンドポンプの存在を知ったため、慌ててカウンターで注文した。ドライホップの香りが強い。スムースで飲みやすい。ドライホップにありがちなホップの渋い感じが少々残る。
◆ Boscos
さらに街中にあるBoscosにも寄りました。
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Vanderbilt大学のすぐ近くにあるブルーパブ。駐車場は裏手。 入り口すぐ脇はバーカウンターとなっている。「ジョッキ・キープ」をしている人はビールが安く飲める日だったらしくかなり混んでいた。 奥にあるテーブル席。2階にはブルワリーが見える。
南部の名門と知られるVanderbilt大学。 キャンパスの地図を見ると鋭角部分を丸めた直角二等辺三角形に見ることができます。 その直角部分のすぐ近くにあるのがこのBoscosです。 この界隈には違う大学もあるようで、よりゴチャゴチャした大学街らしさが出ていました。 駐車場も裏手で、隣の本屋と共通となっているあたりも中心街っぽい雰囲気です。 キャンパスの北側の鋭角部分あたりにある先ほどのBlack Stoneには店の前に大きな駐車場があったのに、わずか1マイル離れただけなのにずいぶんと雰囲気が違います。
Boscosと言えばシカゴのリアルエールフェスティバルで頻繁に開栓式を行っていたことで非常に印象的なブルワリーです。 そんな開栓式が店舗で毎日行われているとのこと。 時間は17:00くらいとのことで、我々が行った時にはすでに終わった後でした。
入るとすぐにレジがあり右手にバーカウンターを中心としたカウンター席、奥にテーブル席という配置。 ブルワリーはそのテーブル席の奥の2階にあり、ブルーハウスが見えるだけで他の設備はよく見えません。 そのため仕込みサイズなどは不明です。
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サンプラー。この他にカスクコンディションがひとつ、ボトルコンディションが多数あった。 数あるボトルコンディションビールの中でひとつだけえらだブラウンエール。 オリジナルグッズも多数。Beer PoliceTシャツはなかなか面白い。
食事はとったばかりだったのでバーカウンターでちょっと飲むだけにしました。 それにしてもバーカウンターはかなりの人で賑わっています。 後でわかったことですが、この日はマイ・ジョッキをキープしている人は安く飲める日だったそうです。
メニューを見るとかなりの数のビールがあったので、サンプラーを注文。 ひと通り出てきたのが写真のビールです。 左から5つがレギュラーで残りの3つが不定期ビールの様でした。 全体的に強烈な印象は無いものの、良い出来です。
さて、サンプラーにはカスクコンディションが無かったのでこちらは別に注文。 この日のカスクはベルジャンとのこと。 飲んでみるとベルジャンらしい味なのですがドライホップが利いていてなかなか面白いビールでした。
メニューにはさらにボトル・コンディションのビールもあるとのこと。 「何があるかは聞いて下さい」と書いてあったので聞いてみたところ、いくつかの種類があるとのこと。 その中から一番良さそうなブラウンエールをBeerLineToday氏が選んで注文すると、ちょっと大きめのビンに入ったビールが運ばれてきました。 ちょっとホコリっぽいブラウン・エール独特の香りとスムーズな飲み口が非常に好印象。 ボトルコンディションの素晴らしさを改めて実感しました。 他のボトルコンディションも試してみたかったのですが、結構飲んでいたのと($10以上したような記憶ありの)良いお値段のためこれ以上は諦めました。
以下テイスティングノート。
  • Ray's Honey Rye
    香りは弱い。ライトだがモルトの味がある。
  • Boscos Blue Ribbon
    これも弱い香り。ライトなビール。
  • Boscos Biere de Garde
    モルティな香り。モルティでホップのフレーバーもある。少々アルコーリック。
  • London Porter
    ホコリっぽい香り。ロースティな味。モルトの甘味もある。
  • Isle of Skye Scottish Ale
    モルトの香りか?弱いので良くわからない。ホップの後味もあるが納豆のような後味もする。
  • Germantown Alt
    モルティな香り。味もモルティ。少々鼻に抜ける香りあり。ホップ由来かどうかわからない。
  • Boscos Bombay IPA
    アメリカンホップの香りが支配的。カラメルモルトの甘さが強い典型的なアメリカンIPA。渋味もある。
  • Famous Flaming Store Beer
    色はライト。香りはほとんど感じられない。ライトボディ。少々ハスキーな感じあり。
  • Boscos Biere de Garde (Cask)
    甘い香りで少々スパイシーな香り。生ホップの様な青臭い味でベルジャンという感じ。スムース。
  • Brown Ale (Botle Conditioned)
    ホップの様なホコリっぽい香り。モルティでスムースな飲み口。良い感じにコンディショニングされている。
◆ ホテルで飲んだビール
日本から無事到着したO窪氏を交え、ホテルでゆっくりと食事。 氏はさすがに長旅で疲れていた様子で早々に切り上げ、我々もゆっくりと休みました。
Classic Pale Ale [Flying Dog]
ホップとモルトの両方の香りがある。 モルティだがスムースで後に少々ホップの渋味が残る。 割と良いアメリカンエール。
Brewmaster's Select [Asahi]
バルサミコ酢のような香り。 カラメル麦芽っぽい味。 後味が良くない。
India Pale Ale [Bridge Port]
柑橘系のホップの香り。 かなりドライでモルトの感じはあまりしない。 少々後味が渋いがホップの強さを考えるとこんなものか。
本日のベスト:Boscos“Brown Ale (Bottle Conditioned)”
とてもスムースな飲み口のブラウンエール。 改めてボトルコンディションの凄さを実感させてくれました。
9月26日(火) 【ナッシュビルへ】[現地時間:9月24日]
◆ Great Smoky Mountains National Park
アメリカで一番訪問者が多いと言うGreat Smoky Mountains National Parkを通って行きました。
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ネイティブ・アメリカンのまちチェロキー。ここでは何やらショーみたいなのが始まった。 チェロキーのビジターセンター裏の川はどことなく奥入瀬渓谷を思わせる流れだ。 峠越えの道から見たスモーキーマウンテンの山々。山脈が古く急峻な峰はひとつもない。
通常ナッシュビルまではインターステート40号を使ってダイレクトに行く方法が最も早く到着する方法ですが、ちょっと外れた町にあるブルーパブによる予定だったのでGreat Smoky Mountains National Parkを通って行くことに。 ここは世界遺産にもなっているそうで、アメリカでは最も訪問客の多い国立公園だそうです。
カーナビの言うことを無視していきなりアッシュビルからBlue Ridge Parkwayにアクセス。 この道はアパラチアン山脈をリッジに沿って走っている風光明媚な道で、総延長は500km以上あるそうです。 緑の中を走る道は所々にビューポイントが設けられており、観光道路という感じです。 しかしこの日はあいにくの雨で、景色どころか道まで霧が発生してきて時間ばかり食うだけでした。 仕方なく途中からこの道を離れ、指示通りインターステートを使い、チェロキーまで行きました。
ネイティブアメリカンの町として有名なチェロキーからは再びBlue Ridge Parkwayに乗り山越え。 このころには多少陽も覗くようになり景色も良くなってきます。 峠がノースカロライナとテネシーの州境となっており、ここで記念写真を取りひたすら本日最初のブルワリーを目指しました。
◆ Smoky Mountain Brewery & Restaurant
本日最初のブルワリーです。
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どこかのテーマパークにでも迷い込んだような錯覚に陥る町並み。 ブルーパブも同じ色調の建物に入っていた。 スポーツバーと化している店内。
山を下りてしばらく走るとやたらとテーマパークのアトラクションのようなものが目に付くようになってきます。 バンジージャンプに絶叫マシン等々、町全体が大きな遊園地という感じです。 ここが国立公園のテネシー州側の入り口となるPigeon Forgeという町です。 目指すSmoky Mountain Brewery & Restaurantは手前のGatlinburgという町にもあるらしいのですが、Webで調べた結果Pigeon Forgeの方が評価が高かったのでこちらに行ってみることにしました。 (サイトの写真を見るともう一つの方が雰囲気の良い建物のようです)
カーナビの指示に従うと何やらショッピングセンターの様な所に到着。 駐車場の目の前にはパターゴルフ場があります。 「ブルワリーもアトラクションのひとつか?」と思わせるような所です。 このテーマパークみたい所の一画に目指すブルーパブがありました。
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入り口近くにあるバーカウンター。 注文したサンプラー。 醸造設備はカナダ製。
店に入ると奥の方に醸造設備が配置されており、ブルーハウスからファーメンターまで見渡せるようになっています。 カナダのDME社製の設備で、サイズは分かりませんが見たところ3klくらいではないかと思われます。 店内は広く、店のあちらこちらにディスプレイが吊るされておりスポーツなどを観戦できるような感じの造りとなっていました。 ちょうどこの日はNFLの試合の日だったようで、ファンで賑わっておりちょっとしたスポーツバーと化していました。 地元のチームがあるのかどうだか分かりませんが、贔屓のチームがあるようで、ゲームが動くとかなりの迫力で店内に歓声が上がります。
カウンターに座ってビールを注文しようとしていたら店員の一人から「昨日ビアフェスにいただろ?」と声をかけられました。 ビールを一杯もらっただけなのに覚えているとは、さすがに客商売の人は違うなあと妙なところで関心しました。
ビールは全部で8種類ありました。 このうち2種類が季節醸造。 WheatはともかくPale Aleがシーズナルでラガーが2種類レギュラーというのはアメリカのブルーパブではちょっと珍しい感じがします。 しかし、カウンターに座っている人のほとんどが1リットルくらいの大ジョッキでライトなビールをガンガン飲んでいるのを目の当たりにしてその理由が何となく分かりました。 単純に客層がそうだということなのでしょう。
以下テイスティングノート。
  • Velas Helles Lager
    香り弱い。モルティでホップキャラは弱め。ちょっとハスキー。
    暖まるとDMS強い。
  • Mountain Light
    色がすごくライト。ホップキャラは弱いラガー。
  • Thunder Road
    少々ホップの香りあり。色は少々濃いめ。モルティでホップのキャラもある。
  • Windy Gap Wheat (Seasonal)
    濁っている。香りはほとんどない。ヴァイツェンでもないウィートビールでホップキャラも無いのでアメリカンウィートと言うわけでも無さそう。
  • Pale Ale (Seasonal)
    ホップの香りが良い。口に含んだ感じも良いが後味に薬のような渋味あり。
  • Cherokee Red Ale
    香りが弱い。スムースだが変な香りが少々ある。DMSか?
  • Black Bear Ale
    モルティな感じだが鼻に抜ける変な香りあり。
  • Tuckaleechee Porter
    ロースト香。モルティでスッキリとした後味。
◆ Downtown Grill & Brewery
途中のKnoxvilleのブルワリーにも寄りました。
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ノックスビルの街は日曜日のためか静まり返っていた。 ブルワリーはダウンタウンの中心街にある。3階以上は何か不明。 2階席からバーカウンターを見下ろす。
Pigeon Forgeからバケツをひっくり返したような雨なのか、自動車で一時間くらい走ってKnoxvilleに到着しました。 町に入る前にはすでに雨も上がり、町に入るとビル群が夕陽に映えてとてもキレイした。 ここはビルが建ち並ぶほどの町で、周辺人口70万人とテネシー州第三の都市とのことです。 ブルーパブが2軒、マイクロブルワリーが1軒と、この辺りにしては多くのブルワリーを擁しています。 その中でもネットで最も評価の高かったブルーパブがこのパブでした。
ノックスビルに到着したのは18:00を回ったところ。 サマータイムのためまだ周辺は明るく、日本で言うところの17:00過ぎと言う感じです。 名前の通りこのブルワリーはダウンタウンにあります。 周辺は見るからにオフィス街と言った感じで平日ならかなり賑わっていそうな場所です。 しかし日曜日とあってか道も街もガランとしていました。 そんな中、唯一賑わっている場所がこのブルワリーでした。
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バーカウンターの近くに掲示されていたビールメニュー。 サンプラーを頼んだところ親切にもコースターの裏にどれがどのビールかを書いてくれた。 店の奥に向きだし状態で置いてあるブルーハウス。発酵タンクなどは裏側にあるのか見えない。写真を撮っていたら店員がポーズを取ってくれた。
店に入るとすぐにバーカウンターがあり、その奥にブルーハウスがむき出しで置いてありました。 発酵タンクなどの外の施設は見当たらなかったのですが、どうやらここで仕込みをしているようです。 上部にはミルも見えます。 この一階のエリアを取り囲むように2階席が設けてあり、醸造設備やカウンターを見下ろせるようになっています。
さて、先を急ぐため軽くビールとおつまみを頼むことに。 サンプラーを頼んだところ専用のシートは用意されていないようでコースターに書いて出してくれました。 全体的にかなり渋めのビールが多く、今一歩な印象です。 サンプラーに無かったアルトを追加で飲んで、店を後にしました。
以下テイスティングノート。
  • Downtown Blonde Ale (kolsch)
    ストロー色。香りは弱く少々ハスキー。ホップキャラもある。
  • White Mle Ale (ESB)
    アロマは弱い。ホップのキャラクターははっきりあり後味が渋い薬のよう。
  • Woodruff IPA
    ホップの香りあり。ボディは中くらいだがドライ。これも後味が薬のように渋い。
  • Downtown Nut Brown
    ロースト麦芽の香り。ホップキャラは弱めだが薬っぽい渋味が残る。
  • New World Porter
    ロースト香。モルティ。渋味。
  • State Street Stout
    強い焦げ香。やはり渋味が残る。少々酸っぱい。
  • Alt
    弱いがモルティな香り。モルティな感じだがドライで後味に渋味が少々残る。
◆ ホテルで飲んだビール
Knoxvilleからさらに200マイル弱のドライブで、ようやくNashvilleに到着。 さすがに眠くなりすぎて途中で運転を替わってもらい、後ろで爆睡していたのであっという間の出来事でした。 夜も遅かったので少々食材を買い出してホテルで食事&ビールでした。
Punkin Ale [Dogfish]
スパイスの香り。飲むとモルティで少々アルコーリック。 スパイスのキャラクターもあるが控えめに押さえられている。
Celebration Ale 2005 [Sierra Nevada]
ホップとモルトの香りがする。飲むとかなりホップキャラクターが強い。 ボディが強くアルコールも強く感じられる。実際に6.8%らしい。
Imperial Stout [Samuel Smith]
プラムのような香り。飲んでもプラムっぽい。 わずかにチョコレートのようなロースティーさもある。
本日のベスト:Great Smoky Mountain Brewery“Tuckaleechee Porter”
驚くほどではないが、なかなか良くできたポーター。 印象に残ったビールがほとんど無かったので訪問ブルワリーから消去法的に選んだ結果。
9月25日(月) 【Brewgrass Festival】[現地時間:9月23日]
◆ Brew Grass Fetival
このツアー前半の山場、Brewgrass Festivalです。
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ブルーグラスフェスティバルのロゴマーク。ビールだけでなく音楽も楽しめる。 朝ホテルにて。時々青空がのぞく天気だった。 途上でダウンタウン方面を遠望する。雲行きが怪しくなってきた。
アッシュビルで毎年開かれているこのフェスティバルはGreat Smokies Craft Brewers Associationというこの周辺のブルワリーで作る団体が主催しているそうです。 そのため正式名称も“The Great Smokies Craft Brewers Brewgrass Festival”となっています。 今年は記念すべき10回目と言うことで、これまでより大きくなったようで、なかなか会場が決まらず、前売りチケットを買った約一ヶ月前にようやく場所が決まった程です。 音楽好きの方ならピンと来るかも知れませんが“Brewgrass”はこの地域の伝統音楽である“Bleugrass”を引っかけたネーミングとなっています。 ビールだけでなく本場のBluegrass Musicにも力を入れているイベントです。
ちなみにウィキベディア大先生の解説によれば 『ブルーグラスは、アメリカのアパラチア南部に入植したスコッチ・アイリッシュ(現在の北アイルランド、アルスター地方にスコットランドから移住した人たち)の伝承音楽をベースにして1945年末、ビル・モンローのブルー・グラス・ボーイズにアール・スクラッグスが加わってから後に発展したアコースティック音楽のジャンル。』 とのことです。 フィドルとバイオリンの区別がつかない自分にはこれ以上の解説は不可能です。
前日の予報では雨とのことだったのですが、明け方に少々雨があった程度で、朝にはすっかり上がっていました。 快晴とは行きませんがちょっと汗ばむくらいの曇り空と行った感じ。 取りあえず雨の中の屋外イベントにはならずに済みそうです。
ウェブサイトの情報では12:00から開催となっていたのに対して地元でも手に入れたブルワリー新聞では13:00からとなっていました。 沢山の飲むために歩いて行くことにしていたので、早めの時間に合せて11:00にホテルを出発。 30〜40分程で市内の中心部に到着しました。
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入場を待つ長い列。こんな田舎のフェスティバルなのにかなりの人出でビックリ。 前売り券。すでに前売り券は完売で、当日券の販売もしなかった模様。 入場するとガラス製のグラスがもらえる。ロゴマークの上までビールを注いでくれる。余談だが、この写真を撮っていたらこのブースの人がパイントグラスをくれた。
取りあえず会場となる辺りを散策してみるとすでにかなりの人が入場の列を作っていました。 Will Callで予約しておいたチケットを受け取り、我々も列に加わりました。 前売り券販売が好調だったためか当日券の販売は無かった模様で、ウェブサイトでは『チケットを持ってない人は会場に来るな』みたいなアナウンスがありました。 直前でメンバーの一人が来られなくなったため余っていたチケットを売る当ては完全になさそうだなと思っていたのですが、列の脇に“Need Ticket”と書いた紙を持って立っている人を発見。 早速交渉に行ったところ買った値段と同じ$25で買ってくれました。
30分くらい並んでようやくゲートに辿り着きました。 ここでは他のフェスティバル同様IDチェック→リストバンド→グラス受け取りと進みようやく入場です。 あれこれ書いてもしょうがないので以下、写真をいくつか掲載しておきます。
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このフェスティバルもう一つの顔となるBluegrassのコンサート。出だしはほとんど観客がいませんでしたが… フェスティバルも中盤に差しかかると、うまいバンドが登場してきたのか観客も増加してます。 フェスティバルには必ず出てくる記念グッズ売り場。品切れする前にポロなどを購入。
フードは有料でいくつかの店が出展していました。こちらは昨晩よったオーガニック食料品を扱うスーパーのブース。 地元アッシュビルのFrench Woodブルワリー。 かなり良かったHighland Brewery。こちらも地元。
ビンを飲んで良かったジョージア州のTerrapinと前日に行ったThomas Creek。 夕方になるとさらに人出が出てきて、ビールが無くなってくるブルワリーも。 路上でいちゃつく人や寝ちゃう人も。こういうところは屋外イベントの良いところです。
以下フェスティバルで飲んだビールとそのテイスティングメモ。 (他にも記入もれあり。)
  • Low Down Brown [Carolina]
    スムースでモルティだが酸っぱい。
  • Pale Ale [Sierranevada]
    ホップの香りが良い。さすがに安心して飲める。
  • Appalachian Pale Ale [Smoky Mountains]
    ホップの香りが良い。ボディもある。良い感じだが今一歩。
  • IPA [Thomas Creek]
    あまり香りは無いが味はホップのキャラが強い。 少々ワォーティー。
  • Imperial Gaelic Ale [Highland] 9% 通常のGaelic Aleのモルトを二倍にしてホップを三倍使ったものだそう。 しっとりとしたホップの香り。 アルコールが高くホップキャラよりもモルトキャラが強い。
  • South Board Scotish [Depot St. Brewing]
    プラムのような香り。スムース。
  • Tasgall Ale [Highland]
    スモーキーな香り。モルティでアルコールも高め。
  • Kashmir IPA [Highland]
    紅茶のような香り。 モルティでホップキャラもある。
  • 13 Rebels ESB [French Broad]
    わずかにホップの香り。 ドライでホッピー。
  • Laurel Country White [French Broad]
    弱いがクローブの香り。味も薄めなベルジャンホワイト。
  • EQUINOX [Pisgah Brewing]
    IPAの一種らしいが何かが違うらしい。 ホップひな香りで飲むととても甘い。 アルコールも高い感じ。
  • Wee Heavyer [French Broad]
    スモーキーな香りだが飲むとホップが強い。
  • King Don's Punpkin Ale [Catawba Valley]
    スパイスの香りが強烈。すっきりとしたパンプキンエールというかスパイスエール。
  • Wiskey River IPA [Catawba Valley]
    ウイスキーで寝かせたIPA。 強烈なウイスキーの香り。 飲むとホッピーな感じで後味にウイスキーっぽさが残る。
  • The Buck-Rabbit Milk Stout [The Duck-Rabbit]
    ローストモルトの香り。酸っぱい。
  • The Duck-Rabbit Baltic Porter [The Duck-Rabbit]
    ロースティーな香りだが酸っぱい香りもある。 甘くてしつこい。
  • Pilot Mountain Pale Ale [Foothills]
    モルティな感じで結構良い。
  • Total Eclips Stout [Foothills]
    ロースティーでチョコレートのような香り。インペリアルスタウトかと思わせるほどのボディ。 ホップキャラは弱い。
  • Wake-n-Bake Imperial Stout [Terrapin]
    ロースティーな香り。飲むと少々ザラっとした舌触りがある。
  • Old Rasputin [North Coast]
    ホップの香りが強いが飲むとそれほどホッピーな感じはしない。 さすがにバランスの取れたImperial Stout。
  • Hickory Stick Stout [Olde Hickory]
    少々ホッピーなスタウト。
  • East Coast IPA [Azalea Coast]
    ものすごく甘いビール。ワォートじゃないかと思わせるビール。
  • PEG LEG Pale Ale [HAM's]
    ホップの香りが良い。 もるてぃな飲み口でバランスよいPale Ale。
  • Cannonball Couble IPA [Natty Greon's Brewing]
    ホップの香りだが少々ワォーティな香りもある。 甘味が強く後味に変な感じあり。ホップだろうか?
  • Thunder Head IPA [Pyramid]
    ホップの香りが良い。バランスよく出来たIPA。
  • OKTOBERFEST [Foothills]
    モルトと硫黄の混ざった香り。少々スモーキーと思わせるような香りもある。 モルティでホップキャラは殆どない。
  • IPA [Brooklin]
    ホッピーだが渋味がない。かなり良い感じ。
  • 420 Extra Pale Ale [Sweetwater]
    しっとりとしたホップの香り。モルティでこれも良いAmerican Pale Ale。
◆ Jack of the Wood
フェスティバルを途中で切り上げて、近くのブルーパブで遅めの昼食を取りました。
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かなり古い感じの建物の一階に入っている。テラスも気持ちよさそう。 バーカウンター。 本日のパスタ。かなりの量があった。
古い建物が建ち並ぶアッシュビルの中心街。 その最も賑わっている辺りにこのパブはあります。 店の名前はJack of The Woodですが、地元のGreen Man Brewingの直営パブで、同社のビールを提供しています。
フェスティバルに出ていた同社のブースの人に行き方を聞いたのですが、アッシュビルの地図が頭に入っていないので全然見当がつきません。 住所を頼りに行こうとしたところ酒屋の近くにあると言うことが分かり、酒屋によってからパブへと向かいました。
店では二種類のビールしか置いてなく、仕方なく三人で二種類を注文しました。 ビール酔っぱらっていたこともあって正確に評価できませんでしたが、それほど良いビールという印象はありませんでした。
以下テイスティングノート。
  • Stout
    ロースト香。スムースでドライ。ロースト麦芽由来の酸味を少々感じる。
  • Extra Pale
    ホップの香り。モルティな味でホップキャラクターもそこそこ強いが渋味はそれほどでもない。
本日のベスト:Foothills Brewing“Total Eclips Stout”
かなり強烈でインペリアルスタウトのようなスタウト。 良いビールが多かったが、このブルワリーのブースでパイントグラスをもらったこともあってかとても印象に残ったビール。
9月24日(日) 【シャーロット】[現地時間:9月22日]
◆ Abbotts Farm
アッシュビルへと向かう途中Abbotts Farmの直営店らしき所に寄りました。
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高速道路のすぐ横にある直営店。本当にピーチがこの辺の名産なのかは不明。 店の中。フルーツおよびそれから造ったジャムやサルサ等が色々並んでいる。 レジのおばちゃんはジャムか何かを作っていた。これは大きな缶詰めを開けているところ。
本日はサウス・カロライナ州のブルワリーを少し回ってアッシュビルへと向かいます。 最初の目的地であるSpartanburgへ向かう途中ピーチの形をした給水塔や、ピーチの看板がやたらと出てきます。 もしやこの辺りはピーチの産地なのではないかと思い一番目立っていたAbbott's Farmの直営店に寄ることに。 寄るとは行ってもちょっと高速から降りるだけです。
店に入るとピーチの他、ブドウも置いてありました。 レジのおばちゃんが何やら作っていました。 地元の人と思われる人が時おり来るくらいで他に寄る人は誰もいませんでした。
試食コーナーで食べたピーチ・サルサがなかな美味でした。 ピリッと辛いのにピーチの甘味がありちょっと面白い味。 しかしサイズが大きすぎるのでお土産にするのは止めました。 代わりにピーチ・ホット・ソースなるものを購入し、店を出ました。
◆ RJ Rockers Brewing
まず最初はマイクロブルワリーを見学しました。
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ブルワリーのロゴ 大きな看板も無く外見からはブルワリーとは分からない建物。 醸造設備はニュージャージーにあるThe Pub Brewingという会社のモノ。
最初の予定ではもう少し南に下がったブルーパブを最初に訪問する予定でした。 このブルワリーのビールは酒屋でもビアパブでも見なかったのに加え、特に見学のアポを取った訳でも無かったのすが、通り道と言うことでダメ元で行ってみることに。
インターステート85号を下り、カーナビの指示に従ってしばらく走った郊外の工場地帯みたいなところに旗だけが掲げられた建物を発見。 自動車が一台しか停まっておらず、本当にやっているのか不安になりながらオフィスへと向かいました。 オフィスにも誰もいないようで、「やってない予感的中か!」と思ったところで工場に人がいるのを発見。 裏から回って工場に行ってブルワリーツアーをしたい旨を伝えると、快く了解してくれました。
ちょうど仕込みの真っ最中で、工場の中はモルトの匂いで一杯でした。 早速見学、とは行っても写真の通り醸造設備は一ヶ所にコンパクトにまとまっており、特にツアーらしいことはしませんでした。 勝手に見学してくれという感じです。 システムのメーカーはThe Pub Brewing Systemというニュージャージーにある会社製らしく、初めて聞いた名前。 仕込みサイズは10バーレルで、ユニタンクのファーメンターが5基(10bblsが4基、24bblsが1基)ありました。
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ポツンと置かれたミル。フォークリフトを使ってマッシュタンの上に持ち上げて使用するらしい。 製品を保管する冷蔵庫から出ているタップ。自由に飲んで良いと言われました。 ビールのラインナップ。全部で5種類。
ミルは独立して置いてあり、どうやって挽いたモルトを運ぶのかと思ったら、ホークリフトを使ってマッシュタンの上に置き、そこで挽くとのことでした。 またストレージ用の冷蔵庫からはタップが出ており、テイスティングが出来るようになっていました。 通常もそうなのか分かりませんが、コップを用意してくれ、好きなように飲んでくれと言われました。 飲んだ感じは全体的に良くできたビールでした。
昨晩行ったビアパブでには置いてなかったので販売エリアを聞いてみたところ、最近、卸業者が変わったそうで、サウス・カロライナ州にしか出荷していないとのこと。 詳しくはサイトに掲載してあるので参照してくれと言われました。 これから行くところでは扱ってなさそうなのでちょっと残念です。
以下テイスティングノート。
  • Buckwheat (5.5%)
    アンフィルター。少々フルーツガムっぽい。ライト。
  • Liberty Light (4.5%)
    香りが少々ハスクっぽい。味も少しハスキー。
  • Patriot Pale (6.0%)
    ホップ香が良い感じ。ライトカラー。少々渋いが良い感じのアメリカンエール。
  • Bald Eagle Brown (5.3%)
    ブラウンエールにしては色は薄め。 トラディショナルなブラウンエールでホップの香りはほとんど感じられないが、フレーバーにホップキャラが感じられる程度。 なかなか良いビール。
  • Star Spangled Stout (6.0%)
    ロースト香がある。チョコレートポーターのような味。 心地よい酸味が少々感じられる。 ホップ香が強く感じられる。 飲むと甘味がありホップの渋味も強く感じる。
◆ Little River Brewing
ちょっと遅めの昼食です。
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ごく普通のレストランと言った店構え。見ただけでは本当にブルワリーがあるのか疑問。 建物の裏手でかつ地下にあるブルワリー。入り口の前はウッドデッキになっていてここでもビールが飲める。 昼飯に食べたフィラデルフィア・チーズ・ステーキ・サンドイッチ。
このブルワリーではホームブルー並の設備でビールを造っていると言うことで、かなり面白そうな所です。 Spartanburgから下道を一時間ほど南に走ると程なくしてLaurensという小さな町に到着。 高速道路でも行けそうな気がしていたのですが、カーナビの指示では下道を使えと言うことだったのでそれに従いました。 おかけで、途中、長大な貨物列車や景色の良い道を通れてなかなか良かったです。
住所の所に着くと何やら普通のレストランぽい建物はありますがブルワリーらしきものは見当たりません。 本当にここで良いのか、はたまたブルワリーは潰れてしまったのか、不安になりましたが、店の人らしき人に聞いた所ここがブルーパブだと言うことで中に入って遅い昼食を取ることに。 入ってビールが出てくるまで本当にここがブルワリーだとは信じられませんでした。
取りあえずビールと昼食を注文。 あったビールは全部で3種類。 三人でひとつずつ注文して回し飲みをしました。 ビールはホームブルーのビールだと思えばそこそこ満足の行く出来かも知れませんが、商業ビールと言うにはちょっと物足りなさを感じました。 一緒に注文したサンドイッチはなかなか美味しかったので、ビールももう少し頑張って欲しいところです。
以下テイスティングノート。
  • Scotch Ale
    ホップの香りで飲んでもホッピー。 ホームブルーにありがちな味で、ホップペレットのカスの様な味がある。
  • Amber
    ボディがあるがこれもホームブルー的。ホップキャラは割と弱め。
  • Oatomeal
    オートミールスタウトか?ロースト麦芽の香りがある。 一番飲みやすい感じだが、チョコレートの感じで色々マスクされているだけかも知れない。 ホップキャラも結構ある。
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ブルワリー案内してくれた人(ブルーマスター?)とブルワリーの入り口。 サイズは30ガロンと少々大きめだが、ホームブルーと変わらない設備。 冷蔵庫にはケグに詰められたビールが熟成されている。
食事が終った頃、ブルワリーツアーは出来るかどうか聞いて見たところ、係の者に聞いてみてOKなら出来るとのこと。 早速聞いてくれて快く承諾してもらえました。 本当にこの敷地内にブルワリーがあるようです。
ブルワーらしき人に案内されて連れて行かれたのは、建物の裏手。 ちょうどレストランの下に当たる所です。 建物は斜面に建てられており、一階の様に見えたレストランは裏手から見ると実は二階だったと言うことです。 ブルワリーの入り口前にはウッドデッキが敷かれており、野外気分でビールが飲める場所となってました。 ダーツなども置いてあり、ちょっとした野外バーと言った所でしょうか。
醸造設備は30ガロンで、ちょっと気合いの入ったホームブルワーが使う3レベルのシステム。 これに24ガロンのコニカル・ファーメンター二つありました。 もちろん冷却機能はついてなさそうでした。 発酵後は、冷蔵庫の中でストレージするそうで、結構大きめなワォーク・イン型の冷蔵庫が設置されていました。
◆ Thomas Creak Brewery
最後は再びマイクロブルワリーの見学です。
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ブルワリーのロゴマーク。 郊外の工業地にあるブルワリー。外見からして工場。 工場内にはホームブルーショップが併設されている。
Laurensから北西に向かい、約一時間ほどで周辺最大の町Greenvilleに到着。 最大の町とは言っても周辺人口でシャーロット程度とそれほど大きくはありません。 まさに船橋市という感じでしょうか。 ここにはブルワーが一軒、ブルーパブが一軒あるようですが、本日中にアッシュビルに入らなければならないのでブルーパブを軽く見学して先を急ぐことにしました。
カーナビの指示に従って運転すると、到着したのは郊外の工業地域。 その一番手前に目指すThomas Creek Breweryがありました。 ここは、ホームブルーショップを併設していると言うことで、どんなところかちょっと楽しみにして行ったのですが、ご覧の通り工場の一角にそういうコーナーを設けてあるだけ。 それでも必要なものは全て揃っていると言った感じでした。
対応してくれた白髪のオジサンにツアーは出来るかどうか訪ねたところ、時間はあまり割けないがOKとのこと。 ホームブルーショップで少し買い物をした後、ブルワリー内を案内してくれました。
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メインの30バーレルのシステム。 ファーメンターとコンディショニングタンク。白髪のオジサンは現社長の父親らしい。(前社長か?) こちらは以前使っていた3.5バーレルのサブシステム。
仕込みの設備は工場の奥の方に置いてありました。 メインのシステムは30バーレルとかなり大きなシステムです。 ファーメンターは60バーレルとさらに大きく、これが3基ありました。 コンディショニングタンクも同サイズで、これが4基とのことです。
今はこの工場しかないようですが、以前はブルーパブを経営していたそうで、そこで使われていた小さな醸造設備がさらに奥に置いてありました。 イギリス製の仕込み釜でサイズは3.5バーレルとかなり小さめ。 現在は季節醸造や特殊なビールを造る時に使っているとのことです。 年間生産量は700バーレルとのことですから、まだまだ余裕がありそうです。
ビールのテイスティングは無しでしたが、明日のBrew Grass Festivalに出展するとのことで、そこに持って行くサーバーの準備をしていました。 ビールは明日のお楽しみと言うことで、お土産を買ってアッシュビルを目指しました。
◆ ホテルで飲んだビール
Greenvilleから約2時間ほど自動車を走らせてアッシュビルに無事到着。 スーパーで買い物をして、夜はホテルで自炊しながらビールを飲みました。 (と行っても実際に料理をしてくれたのは同行者の一名の方ですが…)
IPA [Sweet Water Brewing]
ホップの香りとカラメルモルトの香りが良く出ている。 無濾過の様で少々濁りがある。 飲むとホップのフレーバーが強烈で後からモルトの味が付いてくるという感じ。 なかなか良いIPA。
Gaelic Ale [Highland Brewing]
地元アッシュビルのマイクロブルワリーのビール。 ハイアルコールビールに良くあるアルコーリックな香りにモルトの香り。 飲むとモルトの味が広がり、渋味もなくスッと苦みが退く。 ホップキャラは弱い。 若干濁りあり。これも無濾過か?
Scottish Porter [Flying Dog Brewery]
ちょっとモサッとした香り。 その中にチョコレートっぽいロースト麦芽の香りがある。 色は濃いがクリア。 スムースでチョコっぽい味。 ホップキャラもある。
Hops Infusion [Weyerbacher Brewing]
7種類のホップを使ったIPA。 マイルドな感じのホップ香。 飲むとかなりホップキャラが強く少々渋い。 モルティでボディも結構ある。 これも無濾過っぽい。
本日のベスト:RJ Rockers Brewing“Bald Eagle Brown”
特に欠陥も無く良くできたブラウンエール。 Star Spangled Stoutと迷ったが、こちらを選出。 本日はこれという強烈なビールは無かったが、せっかくなのでサウス・カロライナのビールから選んでみました。
9月23日(土) 【シャーロット】[現地時間:9月21日]
◆ HOMEBREW ADVENTURES
まず最初にホームブルーショップHOMEBREW ADVENTURESに寄りました。
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かなり大きな店構え。しかしHOMEBREW ADVENTURESの文字はどこにも見当たらない。 良く見慣れたロゴが入り口の脇にありました。 店内はかなり広い。ここはモルトがずらっと並んでいるところ。
ここはどういう経緯で知ったか忘れましたがかなり以前から知っており、シャーロットに行くことがあったらぜひ行って見たいと思っていたお店です。 空港からカーナビにしたがって運転すると、オフィスなどが並ぶ商業地に到着しました。 その1画にホームブルーショップらしき店がありました。 しかし“ HOMEBRW ADVENTURES”の文字は見当たりません。 あるのは“ALTERNATIVE BEVERAGE”と“Beer & Wine”の文字だけです。 この時BeerLineToday氏に聞いて初めて知ったのですが、だいぶ前に“ HOMEBRW ADVENTURES”と“ALTERNATIVE BEVERAGE”が一緒になったと言うことでした。 入り口すぐ脇にサイトで見慣れた“ HOMEBRW ADVENTURES”のロゴが飾ってありました。
看板にあるようにビール関係だけでなくワイン醸造の用品も扱っており、店の規模としてはかなりの大きさです。 中に入ると大ざっぱに左手がビール関係、右手がワイン関係、その奥にビンやケグ等大型の品物をおいておくストックルーム見たいな感じに分かれていました。 品揃えもそれなりにあるのですが、前日になにかあったらしく欠品のものが結構あるようで、特にビール関係の所はガランとした感じでした。 それでもひと通りのものは置いてあり、ホームブルーショップとしては十分な品揃えです。 ただ、ひとつ気になったのはホールホップが置いてないこと。 特に買う気も無かったのであるかどうかは聞きませんでしたが、実際はどうなんでしょうか。
ここで始めてBeer Gunを発見しました。 買うか買わないか散々迷ったのですが、使い方を見るとどうもカウンター・プレッシャー・ボトラーの代わりとして使うような感じだったので止めました。 他にはPacMan Ale Yeastが欲しかったのですが、こちらも見当たらず自分は何も買わずに店を出ました。
◆ BRAWLEY'S BEVERAGE
続いては地元のビールを求めて酒屋へと向かいました。
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看板。裏と表でちょっと違う。 ちょっと古びた建物。 店内にはかなりのビールが置いてあったが、地元のビールは少なかった。
このあたりでは最大の都市であるシャーロットですが人口は60万人くらいと船橋市程度で、所詮は田舎の都市。 移動も自動車があれば楽々行けて、目的の酒屋にもスムーズに到着することができました。 (目的地が割と近かったと言うこともあるかも知れませんが)
外観はかなり古い感じの店構えですが、中に入るとビールとワインがびっしりと置いてありました。 しかし有名所のマイクロブルワリービールが多く、地元のビールはあまり置いてありません。 店のオジサンにどれが地元のビールか聞いて、いくつか買ってみました。 通常の6パック販売の他に、いくつか1本ずつの販売もしてくれていたので適当に購入しました。
◆ Flying Saucer Draught Emporium
夜は地元のビールを探しにビアパブに繰り出しました。
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ショッピングモール内にあるフライングソーサーの店舗。 カウンターにはタップがずらりと並んでいる。 壁と言う壁には皿がびっしりと飾られている。
このFlying Saucer Draught Emporiumは南部地方を中心に展開しているビアパブです。 2006年9月現在11店舗があるようで、他にもこれから行く予定のNashvilleにもあるようです。 今回行ったシャーロット店はタップの数が80以上、他にかなりの数のビンビールが置いてありました。 ビールの品揃えは店によって微妙に異なるようで、サイトにて事前にチェックして行くと良いかも知れません。
ホテルからは2km程度だったので歩いて行くことに。 キレイに整備された歩道を20分くらい歩いて行くと、ショッピングセンターのようなところが出てきました。 通りに面した看板にFlying Saucerの文字があったのでこの1画にあるらしいのですが、なかなか見つかりませんでした。
ようやく見つけて店に入り、カウンター席につきました。 店の中の壁と言う壁には『皿』が飾られていました。 これが店名の由来になったのではないかと思われます。 店内はビアパブらしく(?)薄暗いのですが、飾られた皿がライトアップされ、まさに『飛んでいる皿』という形容がぴったりです。 近くに大学があるからか、若者が多く、かなり騒がしい雰囲気に加えあちらこちらで喫煙している人がおり、タバコのみもかなりいました。
帰りも歩きで運転をしなくて良いと言うことで三人で片っ端から注文しました。 何も言わないと22〜23オンスのグラスで出されていたので、パイント・グラスで持ってくるように頼みましたが、後で聞いた所によるとこの日は同じ値段で大きなグラスで持ってくるサービスをしていたようです。
以下テイスティングノート。
  • Rainbow Trout ESB [Foot Hills Brewing]
    香りはクリスタルモルトが良く出ている。 ドライでホップの渋味が強い。
  • Seeing Double IPA [Foot Hills Brewing]
    ホップ香が強く感じられる。 飲むと甘味がありホップの渋味も強く感じる。
  • 60 Minute IPA [Dogfish ホップの香りとモルトの香りが良い具合にバランスしているが、少々ホッピー過ぎる感じ。
  • Red Oak [Red Oak Brewery]
    何か良くわからないエステリーなアロマあり。 飲んでもエステリー。
  • Oatmeal Porter [Highland Brewing]
    ロースト麦芽の香り。 スムースでドライ。 少々ホッピーでわずかに渋い。
  • Foothills Salem Gold [Foothills Brewing]
    香りはほとんど感じられないが飲むとホップキャラが分かる。 少々ハスキーでボディは薄め。
  • Cottonwood Endo IPA [Carolina Beer Company]
    ホップの香りが強い。 ボディはミディアムくらいだが結構ドライ。 ホップの渋味あり。
  • Gealic Ale [Highland Brewing]
    モルティな香り。 ホップの渋味もあるがモルティサの方が強い。
  • Milk Stout [Lefthand Brewing]
    ロースト麦芽の香りが強い。 飲んだ時のチョコレートの感じが良い。
  • Battlefiled Black [Red Oak Brewery]
    酸っぱい。香りは弱く良くわからない。
  • Franziskaner Hefe-Weizen [Franziskaner]
    ミュンヘンのヘフ・ヴァイツェン。 クローブの香りも良くなかなか良いヴァイツェン。 ドイツからの輸入らしいが状態は良い。
  • Abita Purple Haze [Abita Brewing]
    ルイジアナのブルワリー。 香りも味もラズベリー。 ドライなので夏向けか。 バランス良し。
  • Young's Double Chocolate [Young]
    スムースな飲み口でビターチョコレートのよう。 少々チェリーのような感じもある。
◆ ホテルで飲んだビール
ホテルに戻り今日買ったビールをいくつか飲みました。 以下ラベルの写真&簡単なテイスティングノート。
Big Hoppy Monster (Imperial Red Ale) [Terrapin]
Dogfishの90分IPAのようなホップの良い香り。 少々渋いが甘味と打ち消しあいちょうど良い感じにバランスしている。
Rye Pale Ale [Terrapin]
これもホップの良い香り。 その後にモルティな香りもある。 味もホッピーだが渋味はほとんどない。 ボディもあり、良いアメリカンエール。
Imperial Pilsner [Terrapin]
硫黄とホップが合わさった微妙な香り。 ボディはミディアムくらいでホップキャラが結構出ているが渋味は感じられない。
90 Minute Imperial IPA [Dogfish Head Brewery]
ホップのアロマだけでなくフレーバーもしっかり付いている。 ボディも強く渋味もない素晴らしい味。
本日のベスト:Terrapin“Rye Pale Ale”
アメリカン・ウィートのレシピとはちょっと違ったライエールという感じが良かった。 こんなボディのあるライエールを造って見たいと思わせる出来。
9月22日(金) 【シャーロットへ】[現地時間:9月21日]
◆ 成田からワシントンDCへ
アパラチア周辺のブルワリー&GABF2006の旅が始まります。
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夕食 朝食 ワシントンDCに到着
昨今のテロの影響で成田発の飛行機に乗るには登場の三時間前に来るようにと航空会社からアナウンスが出ており、お陰で11:10のワシントンDC行きの飛行機に乗るためには8:00頃に着かないとなりませんでした。 7:40に家を出て、8:20頃に空港に到着しチェックインを済ませたらまだ9:00前。 出発まで2時間以上もあります。 こんなことなら「純情きらり」を見てくれば良かったと悔しい思いをしました。
今回もユナイテッド航空を利用したのですがワシントンDCまでは全日空のコードシェア便のため、エコノミークラスでもフットレストがついていたり、各座席に液晶ディスプレイがついていたりとちょっと快適な空の旅です。 ビールも日本の大手だけですが選ぶことができます。 早速、サントリーのモルツ・スーパプレミアムをもらいました。
二年前にも同じ便を使ってワシントンDCに飛びましたがその時と比べて明らかに機内食がグレードダウンしていました。 途中、スナックで出てきたのはサンドイッチ(又はオニギリのどちらか選択)で二年前のカップラーメンと大差ありませんでしたが、手間という点では差が出ていたように感じます。 今回の食事では珍しく金属製のナイフ・ホーク・スプーンが出されました。 これはお土産に良さそうなのでそっとかばんに。
約12時間の飛行を終えようやくワシントンDCに到着です。
◆ ワシントンDCからシャーロットへ
ここで飛行機に乗り換えシャーロットを目指します。
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シャーロット行きの飛行機。メチャクチャ小さいが一応ジェット機。 飛行機から見たシャーロットのダウンタウン。 ようやく空港に到着。
ちょっと寝不足な感じもありましたが、なかなか快適な空の旅を終え入国完了。 次の飛行機まではあまり時間が無かったので、空港ではビールも探さずに再度セキュリティを通って搭乗口へ向かいました。 先ほどの拝借した食器をかばんに入れたままセキュリティを通ったため、ナイフが引っ掛かり没収されるというハプニングが。 お土産がパーになってしまいました。
シャーロットまでの飛行機はとても小さい飛行機で、座席は一番前です。 なかなか座れない所なので良い体験となりました。
およそ1時間のフライトで無事シャーロットに到着。 飛行機の出発が遅かったため、レンタカーを借りて空港を出たのが15時過ぎとなってしまいました。 これからいよいよ本格的にビール探しの旅が始まります。
今日はビールの話題無しでした。写真は明日以降になっちゃいます。